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2019-05

商店街の秘密基地みたいな立ち飲みスペースがありまして

ラジオを聴いてて意外と好きなのが交通情報です。
「箱崎インター付近2キロ渋滞」とかいうアレ。

都内の地名は、今ひとつどこだかピンとこないところも多いのですが、
東京という都会がザワザワ動いてる感じとか、
今この時間なら、渋滞で赤いテールライトがずっと連なってる光景とか、
そういうのを想像するとなんとなく楽しくなります。

さて、うちの近所の酒屋さん、店の奥が立ち飲みスペースになっていて、
店で買ったビールやつまみを持ち込めるようになってるのですが、
昨夜は初めてそこで立ち飲み。
曜日によってはその場で寿司を握ってくれることもあるらしい。

昨夜は遅めだったので、ぼくらと、もう一組サラリーマン風のグループ。
生ビールと鮭缶とピスタチオのシンプルな酒宴でしたが、
なんか、すごくいい感じでした。

一緒に飲んだ友人は、長年やってきたエロ系の漫画誌が、
例の「コンビニからの成人誌撤退」で大幅な方向転換を強いられ、
人生の一大転機に立っているのでした。

これを機にクビを切られるかもしれないと心配していたので、
「とりあえず次のバッターボックスには立たせてもらえる」と安心してたけど、
いや、今の業界の様子では、実際なんの安心材料もないということは、
お互いに言わなくてもわかってる。

それでも「思いきりバットふれば案外ホームランになることもあるし」
なんて元気づけたりして、なんだかカラ元気の立ち飲み会でした。

勝手なことを言えば、諦めたり投げ出したりしてほしくない。
もちろん、そんなことする人ではないけど、
やはり、好きでやってることに、とことん食らいついていてほしい。

社会状況は社会状況、それはそれで仕方ないことだけど、
ひとりの人間が何かを続けてきたことの時間の重さは、
何があっても変わらない。

いくつになっても、どんな状況になっても、夢見て生きていたい。
そんなしゃらくせえことは言葉にしないけど、
多分そういうことなのだと思います。

酒屋の奥の立ち飲みスペース、今度は寿司を握ってくれる日に行こう。
商店街の奥の秘密の隠れ家みたいな場所で、
ふだんは話さないようなことを話そう。

阿佐ヶ谷パールセンターは、またいくつか店が変わるみたいで、
あちこちで工事してます。

変わるものもるし変わらないものもある。
変わらせたくないものや変わってほしくないものもある。
人間は、心の中に、ほんの少しだけ、ごく一部だけ、
頑固なところがあったほうが面白いような気がします。

今日は、ソワレに2回会って、良い日でした。









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理由もなくいきなりカレーパンが食べたくなったので

なんだかわけもなくカレーパンが食べたいと思うことありませんか?
ありますよね。人は誰しも急にカレーパンが食べたくなります。

今日のぼくがそうでした。
朝7時にEテレの「シャキーン」を見ながら朝食なので、
昼の12時前には腹が減る。
で、今日はむしょうにカレーパンを食べたかった。いきなり。

そこで図書館からの帰り道に駅中の新しいパン屋で買おうと思ったら、
なぜかカレーパンが無い。いや、あるのかもしれないけど見落とした。
ならばというわけでパールセンターのアンデルセンに向かう。

あった、ありました。「シェフのカレーパン」。
なんとなく「シェフの」が恥ずかしい。べつに必要ないでしょ「シェフの」。
おいらは「シェフのカレーパン」じゃなくて、ふつうの「カレーパン」が欲しい。

そうは言っても他に無いので、仕方なく「シェフのカレーパン」を買いました。
やっぱりすごく恥ずかしい、「シェフのカレーパンを買ってるおいら」。
でも、おいしかったです。シェフの顔が浮かんできて困ったけど。
食べたいときに食べたいものを食べる幸せ。

しかし、「シェフのカレーパン」の「シェフの」は、どうにかならんかな。
ネーミングって難しいです。

先日も、図書館で皆川博子の『猫舌男爵』という短編集を借りて、
てっきり猫の話かと思ったけど、よく考えてみたら、
猫舌の男爵の話だから、本物の猫が出てくるとは限らない。
んー、まぎらわしいな。べつに作者に罪はないのだが。

しかも、実際に読んでみたら、男爵の話でさえなかった。
一体全体、世の中どうなってるのだろう。

最近オススメのテレビのことを書いておきましょう。
『フランケンシュタインの誘惑E+』。
もともとBSでやってた番組を今はEテレで再放送してるもので、
毎回、ひとりの科学者を取り上げる科学番組。

といっても、マトモな科学者ではなく、異端の科学者たちです。
異端といえばまだ聞こえはいいが、マッドサイエンティストってやつですかね。
先週は原爆開発者オッペンハイマー、そして昨夜は水爆の父テラー。

オッペンハイマーのときは、まだ人間的良心というものがあって、
広島と長崎の惨状を知ったあとのオッペンハイマーの心情には、
理解できるところもあったのですが、テラーは違った。

原爆のあとは水爆だ、という信念のもと、
強引に水爆開発を推し進めていく。
なんせ水爆一発の威力は原爆の数千倍。なぜ? どうして?
どんな理由があって、そんなものを作らなければならないのか?

要するにテラーの根本的な心情は、
「科学者とは、思いついたら、それをやるしかないのだ」ということ。
それがどんな結果をもたらすかどうかに関係なく、
思いついたら実行する、そこに科学の進歩の本質がある。
「水爆というすごいものを思いついた、だから当然、作る」という発想。

しかし水爆というものの恐ろしさに、他の科学者たちは身を引いた。
晩年のテラーのまわりにいいたのは、ごく一部の政治家だけ。
誰にも相手にされず、孤独のうちに過ごしたらしいです。

広島長崎に原爆が投下されたあと、
大戦後にはソ連が原爆実験に成功していました。

もしも水爆が兵器として開発されたら、原爆競争は水爆競争へと展開し、
今、世界はまったく違ったものになっていたかもしれない。

いってみれば、テラーの挫折は、ひとりの科学者の盲目的な欲望を、
その他の科学者の、人間としての良心が抑え込んだ話なのかも。

でも確かに、「思いついたから、何でもいいから、ともかく作る」を実践していったら、
恐ろしいものが、いくらでも生み出されるのでしょう。

この番組はそういうものを次々と解説してくれるらしいです。
なんか面白そうですね。いや、恐ろしいですね。
もしかしたら、それらの中に人類滅亡への地図がひそんでいるかもしれない。

人間という生物の賢さと愚かさ、両方を知ることができる番組です。

あ、明日はゴミ出す日だ。忘れないようにしなきゃ。






平凡だが平和でおだやかな市井の人のフリをする

最近はテレビよりラジオの人になって、
夜中に眠れないときなんぞボンヤリ聴いてるのですが、
たとえば外出から帰ってきて何気なくラジオつけると、
大瀧詠一の「LONG VACATION」が流れてきたりする、
確かに今日は「カナリア諸島にて」や「きみは天然色」を聴きたくなる、
そんな陽気でした。そういうのがラジオは楽しいです。

FMでリスナーの、あたりさわりのないお葉書紹介なんぞ聴いてると、
日本の都会に暮らす「上の下」か「下の上」くらいのクラスの、
何の罪もなく平和に生きているさわやかな市井の人々の生活が浮かんで、
ああ、なんてこの国はおだやかなのだろう、なんて思います。

こんなこと書いてるおいらは「一体、ナニ目線なんだ? えらそうに」
と思いますが(笑)、久しぶりにそんな気分になってます。

じつは今も大瀧詠一が流れていて、DJのおじさんが、
1980年代ね……なんて話をしてる。曲は「スピーチバルーン」。
ああ、しみますなあ。

でも本当に急に暖かくというより暑くなって、
今日は、今年最初の「車のボンネットで寝そべる猫」を見ました。

コンコ堂まで散歩すると、『世界のブス猫デブ猫』という写真集があって(笑)、
まあ、気持ちはわかる、ブス猫もデブ猫もたくさんいるし。

しかし、この写真集の出版にゴーサイン出した編集者はえらいな。
しかもこのタイトルで。でも売れるかも、とは思う。
ブス猫もデブ猫もすごくかわいいし、愛おしい。

阿佐ヶ谷にもデブ猫の野良猫がたくさんいます。
野良猫なんだから、その体型はいかがなものか?と思う。
もう少し悲壮感があったほうがいいんじゃないか?とかね。
痩せたほうが同情心を買いやすいと思うのだが……

でも、阿佐ヶ谷の野良猫はみんなにかわいがられてるから、
きっと幸せ太りなんだろうと思います。

あ、「さらばシベリア鉄道」が始まった。
今日はひどく、おっとりした1日でした。







「あって当たり前」のものが失われるのは悲しい

ノートルダム寺院が全焼したニュースは驚きました。
フランスの人にとっては大きな喪失感だと思います。
信仰を持った人にとっては、とてもやりきれないと思います。
とくに今、フランスは社会的に大変な時期みたいだし。

大学時代最後の春休みの卒業旅行はパリでした。
自動車学校に行くための貯金を全部はたいての旅でしたが、
それでも超貧乏旅行で、3週間の間ずっと最低限の衣食住。
ノートルダム寺院のすぐ近くにある二つ星ホテルに長逗留して、
ノートルダム寺院を眺めながらパンをかじってた。
ニュースの映像を見ながら、なんだか寂しい気持ちでした。

あって当然のものがなくなる、
いて当然だった人がいなくなる、
そのときのポカンとした、どうしようもない空虚な気持ちは、
長く生きていれば、いやでも何度か経験します。
いろいろな喪失の思い出がよみがえってきます。

ノートルダムの火災を見ながら涙を流しているパリの人を見て、
ああ、そういえば、と思い出したことがあります。
3年前の熊本地震のとき、被害を受けた熊本城の姿をニュースで見て、
自分でもびっくりするくらいに衝撃を受けていることに気づきました。

もう20年以上も熊本に帰ってないし完全に故郷を捨てた気でいたのに、
「意外にも熊本城は、自分のアイデンティティの一部なのかもしれない」
そんなようなことを感じました。幼いころから「あるのが当たり前」だった城の姿は、
何らかの形で自分の心の形成に関わっていたのだと思います。

そのことを思い出すと、フランスの人たちが今、直面している喪失感というのは、
すごく大きなものだと思います。

そんなことを思いながら、ふと考えたのは、
今、東京で「これがなくなったら、東京都民は大きな喪失感に打ちのめされるだろう」
というような建造物は何なのだろう。何があるだろう。
都民のアイデンティティの一部ともいえるような建物。

皇居? 東京駅? 都庁? スカイツリー? 何だろうな。よくわからない。
全然思いつかない。東京における「ノートルダム寺院的な存在」とは?
意外と難しいな、これ。何だと思いますか?

怪獣映画では、東京タワーとか国会議事堂とか、
東京の象徴的な建造物が破壊されますが、結局そのへんなのかな。
スカイツリーは、まだどの怪獣にも破壊されてないですよね。
それはきっと、まだスカイツリーが都民の象徴的建造物になるほど
時間がたってない、ということなのでしょうかね。
逆にいえば、怪獣に破壊されてこそ「東京的建造物」として認められた、
ということになるのだろうか。

もしも次のゴジラ映画が製作されるとしたら、
何が破壊されるのか楽しみです。

今日は暑いくらいですね。
ソワレも植え込みから出てきて風通しのいいところで寝てます。








メカリドキという不思議な言葉を覚えた日曜日

朝、布団から出られないままボンヤリとEテレの俳句の番組見てたら、
今は、「目借時」だそうです。メカリドキと読む。初めて聞いた。

春の、睡魔に襲われて眠くてたまらない時期のことを表す言葉。
なぜか「カエルが人間に目を借りる、だから人間はすぐ眠くなる」
そんな俗説があるそうで、そこから生まれた言葉だとか。

あるいは、動物たちが「妻(め)を狩る時期」の意味もあるそうです。
春ですからねえ。つまり、雌狩時ってことですかね。
俳句界の偉い人がそんな話するのを聞きながら、また眠ってました。

午後は内田吐夢監督『飢餓海峡』を観てました。
1965年制作の長い映画です。原作は水上勉の小説。
こういう映画を観ると、つい、無口になります。
そう言いながらブログ書いてますが。

昭和29年に津軽海峡で洞爺丸が沈没、1155人が犠牲になった。
当時はタイタニック号沈没に次ぐ海難事故だったそうですが、
『飢餓海峡』は、この事故をモデルにした大きな沈没事故が発端です。
引き上げられた犠牲者の数が、乗船名簿より、ふたり多かった。
このふたりは誰なのか?というところから話が始まります。

終戦直後の貧しい日本を舞台にして、
貧しい者が貧しい者とともに犯罪を犯し、その貧しい犯罪者を貧しい刑事が追う。
荒みきった世相の中で、貧困にあえぐ人たちが骨身を削って生きている。
その骨のぶつかり合う音が聞こえてきそうです。

3時間ほどの映画ですが、最初は犯人の三国連太郎中心に話が展開し、
途中から彼は一切出なくなり、別の登場人物をめぐって話が展開し、
そして再び三国連太郎が登場する。その展開がすごいです。

戦争が終わって、すべての価値観が狂ってしまい、
貧困の中でどうやって生きていけばいいかと苦しむ日本人の、
深い葛藤を見せつけられる映画です。

たまたまですが、昨夜、皆川博子の短編集を読んでました。
その中の『蝶』という短編は、戦争中に敵兵を殺した日本人が、
終戦後にせっかく日本に帰れたのに、すべてを失っているという話。
皮肉なことに闇市で金が儲かり食うには困らない。
食うには困らないのに、しかし、生きる意味を失っている。
そんな彼は最後にどうしたのか?……という物語。

どこかで『飢餓海峡』とかぶっていました。
どちらも、日本人がそんなふうに、
どこに向かって生きていけばいいかわからず迷い苦しんでいた、
そんな時代があったのだということを再認識します。

昭和という時代がまた少し遠のきますが、
こういう映画は、ずっと残っていて欲しいです。
そんな日曜日。










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プロフィール

TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
web.fc2.com/index.html

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