2009-09

ペトリコールとジオスミン

ようやく『ケプラーの憂鬱』の脚本がギシギシと動き始めて(やっとかよ!)、
まあ、それはそれで新たな苦労があるわけですが、
体の中をツーーーッとひとつの「物語」が流れていくのが心地よいです。

目が覚めると、カーテンをあける前から雨の音。久しぶりに聞く音。
夜中に、降り始めの雨の匂いがしたんだろうか。

雨の匂いのことを調べて、以前mixiの日記に書いたことがあります。
あの独特の、降り始めの雨の匂い。 その正体はふたつ。
ひとつは、ペトリコールという物質。
植物が土壌に発する油の一種で、湿度が上がると鉄分と反応して独特の匂いを発する。
もうひとつは、ジオスミンという物質。
湿った土壌にいる細菌が出す物質。これも特徴的な匂いがある。
僕たちが雨の匂いと思っているのは、
このペトリコールとジオスミンとが合わさった匂いらしいです。

ペトリコール+ジオスミン=雨の匂い

これもひとつの化学式。カタカナとは、ひとつひとつが分子記号みたいだしね。
きっと世の中のいろんなものが、科学の力で説明することができる。
そしてカタカナという分子記号を使った化学式で表すことができる。
味気ない……なんて思わない。
ペトリコール……ジオスミン……ペトリコール……ジオスミン……
そう繰り返していると、なんだかそれが、雨の音にも聞こえてくるから、あら不思議。

「カタカナ」と「ひらがな」と「漢字」とがある日本語という言語は、
考えてみれば、なかなかゼイタクですね。
同じ言葉でも、「カタカナ」と「ひらがな」と「漢字」とでは印象が変わる。
「愛してる」だと、ちょっと照れくさい、
「あいしてる」という言葉には、やさしい思いも感じる、
「アイシテル」となれば、まるでふたつの心が触れ合う化学反応みたいじゃないか?

今、しとしと降っているのは、雨? あめ? それとも、アメ?

ちなみに、アリストテレスの時代の人々は、
あの雨の匂いを、虹の匂いだと思っていたらしい。
これもなんだか、スカッとする話で、いいね。

でも、これも必ずしも嘘だとは限らない。
きっと、虹のそばまで行って匂いを嗅いだ人なんていないだろ?
どんなに科学技術が進んでも「虹の匂いを嗅ぐ」なんて不可能じゃないか?

「雨の匂い=虹の匂い」は、真実か否か?
多分、永遠に答えの出ない問題。





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