2012-05

西郷隆盛とは関係ないと思ってたよ…

「新青年傑作選」に入ってる甲賀三郎の短編を読んでたら、
なじみ深い地名が出てきて思わず笑った。

夫が妻を殺す話なのだが、
夫はまず妻を道玄坂上にある映画館に誘い、
映画を見たあと、そのまま西郷山まで歩いて、そこで殺害するのだ。

西郷山は、よく稽古で使う住区センターがあるところ。
そして道玄坂~西郷山への道は、おそらく、
渋谷駅から住区センターまで歩く時に通るルートだよね。

小説とはいえ、殺人ルートを歩いて稽古場に行くというのも、
なんだかワクワクしますなあ。
僕は自宅から自転車に乗るからこのルートは歩かないのだけど、
ちょっと歩いてみたくなりました。

もともと住区センターのあたりは、西郷隆盛の弟が兄の再起にそなえて、
明治時代に買った広大な土地らしいです。
ところが兄は西南戦争で死んだので、そのまま弟の屋敷になった。
それで西郷山と呼ばれるようになったそうな。

甲賀三郎の小説は昭和6年という時代設定の話だから、
渋谷から目黒にかけてのそのへんはまだ殺風景だったのかな。

なんて思いながらネットを探っていたら、
昭和8年の渋谷の写真を見つけた。
今見るとチマチマした古い商店街に見えるけど、
きっと当時としてはかなりの繁華街だったのかな。

五島慶太が渋谷を拠点にした東急電鉄で東京の南西部を着々と開発してる時代。
東横百貨店は昭和9年の開業だけど、
この頃すでに渋谷駅は1日の乗降客30万人の大ターミナル駅だったと
誰か知らないけど解説してくれてます。

してみると、甲賀三郎の小説に描かれた殺人事件は、
当時としては東京の最先端エリアを舞台に起こったということか。
きっと西郷山あたりも、高級住宅地として生まれ変わろうとしていたのだな。

ちなみに西郷山が「西郷山公園」になったのは昭和50年代らしいッス。
このあたりには野良猫が多くて、稽古中も気になってしかたない。
夜はけっこう濃厚なカップルも多いッス。

さて、今夜の平日稽古も、ここ。
みんな、また後で!








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