FC2ブログ

2014-09

イヤーな日常・イヤーな世界

気のきいたアンソロジーってやつが好きなんですね。
最近、文春文庫から『厭な物語』という、
後味の悪い、イヤーな短編ばかり集めたアンソロジーが出た。

うわー、大胆なタイトルだなあと思ったけど、
僕が書く芝居も、「後味が悪い」とか「救いが無い」とか、
ほめ言葉であってもネガティブな語彙でしか感想を言ってもらえない、
そんなのが多いので(笑)、まあ、仕方ない、
仕方ないってのもヘンだけど。

技巧派フレドリック・ブラウンを「あとがき」の後に配置してるのは
なんともまあ心憎いというか、確かに、こうするしかないよね。

フラナリー・オコナーは短編集を持ってるのだけど、
『善人はそういない』を、久しぶりに再読。
この皮肉、この絶望、この救いの無さ。
ああああ……。もうホント、ああああ……としか言えない。

そして、パトリシア・ハイスミスの、
このなんとも言えない母と子供の性格描写の…ああああ……

読みながら、何度も、ああああ……と思ったさ。

これに比べたら、ノーチラスの芝居なんて、
本当に前向きだよなあ。

でも、人生なんて、日常なんて、よく考えてみれば、
イヤーな感じの連続だとも言える。
そのイヤーな感じを、なんとか払拭したり、ごまかしたり、
打ち消したり、乗り越えたりしながら、僕ら生きてるんだもんね。

イヤーな物語に惹かれるのは、
それが、ある意味とても実生活のリアルを伝えてるからだと思う。
そうそう、この感触、覚えがあるわあ、みたいな。

さて、久しぶりのゴースト本の執筆が始まりました。
多くの資料やテープおこしの束と格闘しながら、
あー、おれってやっぱりライターなんだよなあ、と実感。

文章を書くことでご飯を食べる、
この懐かしい感触にホッとしてます。

どうせ10万部なんて無理なんだから、
そこはもうあっさり割りきって、
思いきり楽しませてもらいますよー。






スポンサーサイト



NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
web.fc2.com/index.html

最新記事

リンク

このブログをリンクに追加する

月別アーカイブ

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示