2015-03

そうか、20年もたったのか。

「スカイ」の本番まで、週末はあと3回。
少しだけ寝坊して睡眠不足を解消し、稽古に向かいます。

昨夜は稽古がなかったので、家でオウムの番組を見てました。
地下鉄サリン事件からちょうど20年ということで
あちこちのニュースでもオウム関連の特集をやってましたね。

今もそうですが、事件のときも東横線沿線に住んでいて、
日比谷線も中目黒駅も日常的に利用していたので、
事件を伝えるニュースを見たときはかなり驚きました。
何人かの知り合いや編集者に電話して、
「乗ってなかった?」と安否確認したのを覚えています。

ぼくにとって、この事件が、というか、
オウムの存在そのものが衝撃的だった理由のひとつは、
麻原が、ぼくと同じ熊本の人間だからでした。

同じ熊本といっても麻原は八代というところの出身、
八代は僕には「中途半端な田舎」というイメージの暗い場所。
武田徹『暴力的風景論』には、麻原の故郷としての八代の描写が
少しだけ出てきます。そう、まさに、あんな感じ。

そんな場所で、両方の目ではなく、片方の目だけ視力のない麻原は、
その「半分だけの視界」で世の中をどう眺めていたのだろう……
などと想像したりしています。

ひとりの人間の中で「悪」が育っていく過程の、
その典型のような人間とも言える気がするのですが、
そんな麻原が、少年時代に自分と同じような風景を眺めていたのだと思うと、
ちょっと不思議な気持ちになります。

それまでは小説や映画の中でしか見ることのなかった
「無差別テロ」という非日常的な言葉が、
いきなり日常生活の中にリアルに出現した事件でした。

「悪」というものも、また、人間の心の中に無差別に出現し、
育っていくものなんだろうと思います。

震災もそうですが、無差別に襲ってくるものの恐ろしさを、
あらためて思います。
「価値観の多様化」という安易な言葉が当たり前の現代ですが、
多様な価値観など吹き飛ばすものが「無差別であることの恐怖」です。

そんなことを思いながら。
今日も「スカイ」の稽古に行きます。




スポンサーサイト

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表によるブログです。
前向きに更新します。

最新記事

リンク

このブログをリンクに追加する

月別アーカイブ

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示