2015-09

今夜の月

珍しく、夜、ジョギングなんかして、
もうこれ以上走ったら死ぬと思い始めた頃に
遊歩道をゆっくり後戻りしていたら、
近所の人が何人か月を見上げている。

ああ、中秋の名月か。

急いでシャワーを浴びて、
缶ビールを持って、
月を見上げながら、
あらためて遊歩道を散歩。

ベンチに座って、ビール飲みながら、
月を見上げていた。

そしたら、どこぞの年老いた夫婦、
いや、夫婦かどうかは知らないけど、
手をつないで月を見上げながら
歩いて行きなさる。

きっと何十年も一緒に生きて、
きっと何度も同じ月を見上げてきただろうに、
今夜の月は、ふたりにとって特別な月。

うれしそうな声を聞いて、そう思ったさ。

ふたりで見上げる月。
ふたりで見上げる月。

ぼくは誰かと「ふたり」で生きたことなんて、
あったのだろうかな。

「ひとり」が集まったふたりではなくて、
「ふたり」という単位のふたり。

ふたりは、きっと、いつまでも月を見上げていたさ。

月は、きっと、いつまでもふたりを見下ろしていたさ。

だれかと、乾杯。



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