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2015-10

一瞬がいくつも重なり、永遠になるのだ、きっと

最近、夜中に目が覚めたときには、
テネシー・ウィリアムズの『ガラスの動物園』をパラパラ読んでます。

戯曲がすごく好きなのに、本当のことを言えば、
舞台を1度も観たことがありません。
遠い昔、目黒シネマでP・ニューマン監督の映画を観ただけ。
この映画が、とてもよかった。すごくよかった。

舞台を観たいなーと思って調べたら、
茨城県のどこかで、その地元の劇団が上演している、ちょうど今。
うーん、遠くて観に行けないなあ。
でも、こうやっていろんな場所で上演されてるって、いいですね、
東京まで行かないと芝居が観れない、という状況は、よろしくない。

いろんな場所で、いろんな人たちが、古今東西の戯曲を地道に上演することで、
芝居というものが生きながらえていくのだろうし。
もともと映画に比べて観客の絶対数が少ない舞台という文化は、
そんな形で、広く、静かに、生き続けていくのでしょうね。

『ガラスの動物園』のクライマックスシーンに、一角獣が出てきます。
もちろん、ガラスでできた、おもちゃの一角獣。
あの場面が、たまらなく好きです。ローラの返事のセリフが。

一角獣といえば、もう、ほら、映画『ブレードランナー』のユニコーン。
ものすごく意味ありげに使われていたけど、
あれはつまり、レプリカントの比喩なのかな。
まあ、いずれにしても、孤高の、滅びゆく、悲劇の存在。

『ガラスの動物園』の一角獣の場面を読みながら、
どうしても『ブレードランナー』のユニコーンが頭の中に浮かぶ。
異端者の強さと、異端者の悲しみ。

強い者は、悲しい者でもあるよね。
「強さ」と「悲しさ」は、ある意味、同義語。

まったく異質なふたつの物語が、
架空の動物によってつながっている。
その不思議さが、あー、たまらない。

映画でもいいから、また観たいな。
いや、そのうち、やってみたい、『ガラスの動物園』。いつかね。
誰か出てもらえませんか? 自分の手で作ってみたい。

さて、そんなことを言いながら、『その王国の夜は明けない』の稽古も、
ズンズン進んでいます。昨夜は配役を発表して、
稽古用の簡易テーブルも並べてみて、
王国の影がチラリと見えた。

小さなスパークが、あちらこちらで閃いて、
そのスパークがいくつもいくつもつながって、
やがて大きなスパークになる、王国はそんな芝居です。

もちろん、どんなふうにスパークするのかは、まだこれから。
いろいろな色、いろいろな輝きの火花が、何度も飛び散る、
それはまさに、世界の縮図です。

それぞれの火種を隠し持った人たちが、
カフェという小さな場所に集まる。
再びこの芝居を創ることのできる喜びと幸せが、
どうかそのままそっくり舞台に反映できますように。

生き生きとした座組みです。稽古が楽しくてたまらない。
役としてだけでなく、演じる人ひとりひとりのスパークも、
やがて、光を放ち始めるはずです。

そんな稽古場で、王国は作られています。









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プロフィール

TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
web.fc2.com/index.html

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