2016-09

最初の一滴

『ミニチュア』が終わって、病院仕事に復帰して、
図鑑を作る仕事にも舞い戻って、容赦なく日常生活です。

今夜は久しぶりに御飯を焚いて、
炊き上がるまでの間に録画してあった『ミニチュア』を見返したりして、
ああ、ラストシーンは客席から観るとこんな感じだったのか、なんて、
今さらながら納得したり、あれこれ思って懐かしがったり。

あらためて大勢の方々への感謝の気持ちを感じたりしながらも、
次回公演のことで頭がいっぱい、
感謝の気持ちを表すのは、次回もっといい作品を作ることが一番だと、
素直に思っています。次へ行くのだ、次へ。次へ。

当たり前のことですが、
1本の芝居は最初はなーんにもない状態から始まるわけで、
最初はもうそれこそ頭の中は砂漠みたいな感じ。
そこに物語の「芽」を見つけ出すのが、とても楽しい。

『ミニチュア』の場合、それはある事件がきっかけでした。
もう終わったから書いてもいいのかな。
武蔵小杉で起こった出来事が最初の一滴でした。
そこからモヤモヤと物語が広がっていった。
次の最初の一滴は何だろうな。

てなこと思いながら本屋に入ったら、
ミステリー映画の特集をやっていたので、
何年ぶりかで「ミステリマガジン」を買いました。

で、ミステリー映画のオールタイム20みたいなのを選んでいるのだけど、
1位はなんと『ノーカントリー』。わー、ああ、そうなんだ。わー。
これ、『ダンサーインザダーク』と並ぶ、
「観たあとで絶対に落ち込む映画」の最高峰ですよね。

いろんな場面が今でも時々フラッシュバックする映画、
「死」というものをこんなふうに生理に訴える形で描いた作品は他にない。
「死」を説明できる言葉は無い、そう思ってしまうインパクト。

じつを言えば、今これを書きながら、
前田司朗の戯曲『生きてる者はいないのか』を思い出した。
もしかしたらあの戯曲は、どこかで『ノーカントリー』とつながってる?
あの空虚、あの不条理感。いや、まさかね(笑)。

何にしても、犯人探しも謎解きも何もない『ノーカントリー』が
ミステリー映画のベスト1に選出されてるのが面白い。
「死」そのものの感触、手触りを描いた不思議な映画でしたな。

そういえば、『007 スカイフォール』が傑作と言われる理由のひとつは、
『ノーカントリー』の殺人鬼を演じたハビエル・バルデムが
ボンドと対決する悪役を演じてたから、ですよね。
『スカイフォール』観てる間ずっと『ノーカントリー』がチラついてたもん。

そんなこと思いながら御飯を食べて、
で、次回作のこと考える。
いや、仕事もしなきゃだな。
あー、愛しき日常生活!!

明日から10月。
ページをめくろう。







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