FC2ブログ

2017-12

近況は、こうです

ひさしぶりにTSUTAYAに行ったら『美しい星』がDVDに。
さっそく観ました。ずっと気になってたし。

原作は三島由紀夫の異色作で、
これがあの『金閣寺』や『憂国』を書いた人の小説か?
という感じのファンタジックなSF(?)。

じつはこの小説、『月はゆっくり歩く』を書いたきっかけでもありました。
三島由紀夫に『美しい星』があるのなら、
ノーチラスに『月はゆっくり歩く』があってもいいじゃないか。
まったくもって「ナニサマ?!」な言い草ですが、
しかし『月はゆっくり歩く』の前には本当は、
宇宙人とファーストコンタクトする家族の物語を考えていた。
まさに『美しい星』の変形、亜種です。

ともかく『美しい星』から、僕はかなり感化されていたのですね。
ちなみにこの小説、三島の文学作品としてはほとんど評価されていません。
しかし三島自身は、これをいたく気に入っていたらしい。

作品としての評価は別にして、三島由紀夫という文学者の頭の中に、
『美しい星』のようなアイデアがひそんでいたというのは、
なんかすごく良い話というか、ホッとするというか、
いや、これ、ある意味、すごく三島由紀夫らしい小説だと思うのです。

で、映画だ、映画。
映画はね、小説とはかなり違ってた。骨組みだけいただいた感じ。
小説では、UFOを見たことをきっかけに、4人の家族が、
自分は太陽系内の別の惑星から地球にやってきたのだということに気づき、
地球の未来を守ろうとする話。
映画のほうも、まあ、だいたいそんな感じなんだけど、
主人公はお天気キャスターだし、奥さんは生粋の地球人だし、
息子と娘の話もちょっとずつ違ってるし。
でもまあ、言いたいことは同じなのかな。

ただ、「作品」として見たら、すごく印象が異質。
小説では、主人公の家族に素直に感情移入できたけど、
映画ではなぜかそうもいかず。なんか「へんな人たち」だったな。
でも、いい映画だと思います。意欲的だし。オススメです。

あと、本は『煙草と少女』を読んでます。不思議なタイトル。
書いたのはブノワ・デゥトゥールトゥル。知らん。こんな人。だれ?
ひとりの死刑囚が死刑執行の前の「最後の一服」を要求するが、
刑務所長は刑務所内が禁煙であることを理由にそれを断る。
……という話と、
完全禁煙の役所の中、トイレでひそかに煙草を吸っていた公務員が、
その現場を見知らぬ少女に見られてしまい、訴えられる。
……という話とが、いずれどこかかで交差する……多分。わからんけど。

ふたつの物語が交互に語られ、それが交差するっていうの、
なんか好きみたいだな、おいら。

でもね、この小説が俄然面白くなってきたのは、
死刑囚の「最後の一服」を巡る裁判で国選弁護人に選ばれた女性弁護士が、
弁護士としてまったく実力のないポンコツだという設定だから。
なぜかこの設定に惹かれた。

これがもし有能な敏腕弁護士なら、この小説それほど面白くないだろうな。
いや、まあ、そんな気がするだけ。根拠は無い。

なんか面白いものに囲まれてると、幸せだな。
野外に放り出される昼休みも苦じゃないぜ。









スポンサーサイト

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
web.fc2.com/index.html

最新記事

リンク

このブログをリンクに追加する

月別アーカイブ

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示