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2019-03

部屋を出ていく理由を探すことが大切な時代

ニュージーランドのモスクで痛ましい事件が起きましたね。

先日、友人の案内で代々木上原の東京ジャーミイの見学に行きました。
日本最大のモスクです。ちなみに友人はイスラム教徒ではありませんが。

モスクの中は本当に大きな、何もない空間。あんな場所で銃を乱射されたら、
逃げる場所も隠れる場所もないので、本当に怖かっただろうなと思います。
祈りの最中に亡くなった方は本当に気の毒です。

銃を向けられたとき、神様はどこにいたのだろう。
神様はその一部始終を見ていたのだろうか。
……なんて、つい考えてしまいます。

さて天気の良い日曜日でしたが、
ぼくは例によって、ある場所で道に迷ってました。

気持ちよく晴れてると道に迷うのも苦にならない。
まさに「迷子びより」です。まあ、無事に目的地の図書館には着きましたが。

最近はどこの図書館も高齢者の方の集いの場所みたいになってます。
時間を持て余した人が雑誌や新聞を読んだりして。
それはそれで、図書館の新しい役目かもしれません。

図書館ではないけど、気になるニュースがあります。
鳥貴族の赤字も気になりますが、それ以上に「ん?」と思ったのが、
TSUTAYAの閉店が加速してるという話。

じつは、そうか、やっぱり、という気持ちがあります。
ぼくも引っ越してきてすぐに近くのTSUTAYAの会員になりましたが、
ある時期からまったく利用しなくなりました。

カードの更新のとき、新しいカードを渡されて、
「自分でネットで更新手続きをしてくれ」と長々とした説明を受けたのです。
ぼくは途中から聞いてなくて、更新はせず、それっきり利用しなくなりました。
そんな面倒なことをいちいち会員自身にやらせるのか……と思って。
そのやり方って、どうなんだろう。
高齢者など、ネットを使い慣れてない人も大勢いるだろうに。

それでなくてもTSUTAYAのレンタル料金は高いし、
探せば他にも、安い料金で映画やCDを貸してる店はいくらでもあります。
でも、だからといってTSUTAYAがなくなればいいとも思わないので、
もう少し利用者寄りになってくれればいいなあと思います。

でもTSUTAYAが減ってるのは、ネット配信で映画を観る人が増えてるから、
そう書いてありました。
本や雑誌も、ネットの出現によって減っていく時代です。

その結果、街から本屋が消えていき、さらにTSUTAYAまでも減っていく。
本や映画を観たいとき、みんな、ずーっとパソコンの前に座ってるってこと?
かつて本や雑誌から得ていた情報はネットで見て、
映画を観たくなったらやっぱりネットで? そういうこと?
どうしてこんな時代になったのだろう。

あと何十年かしたら、人間は誰も自分の部屋から一歩も外に出ないで、
数メートル四方の小さな空間の中だけで生きるようになるんじゃないか?
外に出なくてもいろんな情報や娯楽を得ることはできるし、
スマホを利用すれば他の人と「つながる」こともできるわけだし。

だから、そんな生活をしながらも、「自分は外の世界とつながっている」という、
そんな幻想だけは、しっかりと抱き続けることもできる。

たとえば、こんな光景が浮かびます。
世界の姿は、表面的には数十年前とあまり変わっていない。
ただ、人間の姿だけが消えている。
人類滅亡? ゴーストタウンになってしまった? いや、違う。

人間はちゃんと生きている、生活している。それぞれ自分の部屋に閉じこもって。
自分の部屋からまったく出ないで、パソコンの前に座り、
あらゆるものを創造し、あらゆるものを享受し、他者と関わっている。
そこに「人間の営み」らしきものは、とりあえず存在している。
しかし、誰も部屋から出ない。姿を見せない。

そんな世界がいつか訪れるのではないか?
そんな近未来SF的な光景、実際あり得ると思います。

今思い出したけど、部屋から出なくても、「空」だって存在するのです。

PS4に『エースコンバット』というドッグファイトもののゲームがあります。
最新戦闘機によるリアルな空中戦や空爆を体験するのですが、
今年1月に発売された最新作では、
かつてないほどリアルな「空」が話題なのです。

緯度と経度、季節や太陽の位置をこまかく設定し、
「こんな空になるはずだ」というのを徹底的にリアルに追求した。
それが最新作の売りだそうです。
実際、今までの作品とは、空が格段に違うらしいです。

ぼくはこのゲーム難しくてやってませんが(笑)、
確かにこれを楽しむには、空がリアルであることは不可欠な条件です。
人間は、そんなこともやれるのです。

部屋の外に出なくても、ネット上に、限りなく本物っぽい空が広がっています。
わざわざ外に出る必要なんかないのだ……
そんな時代が訪れるかもしれないと、本気で思います。

「外に出て行く理由」、今、最も貴重なものは、それかもしれません。
人間らしさを失わないためにも、とか言いながらも、
その「人間らしさ」というのは何なのか、だんだんわからなくなってきた。
なんだか不可思議な時代です。

さて、今日は、野良猫3匹にモンプチをあげました。
ぼくの貴重な「部屋を出て外に行く理由」です。














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プロフィール

TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
web.fc2.com/index.html

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