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2019-03

今さらですが電車賃はみんな平等でありますね

今日は珍しく電車で外出。ひさしぶりに乗ると楽しい。
ふだん徒歩か自転車でしか行動しないので、切符買うのが新鮮(笑)。

風が強かったので、あえて電車に乗ったのですが、
子供のように窓の外の風景を楽しんでしまった。

そういえば平日の朝に、
会社員が街とは逆方向の電車に乗って山に行くという、
スズキコージの絵本がなかったっけ? 
タイトル、なんだったかな。
会社の人も呼んで、その日はみんなで山で仕事をする、みたいな。

今日は平日じゃないけど、電車ってじつは、
そんな、ちょっとした「反乱」もできちゃうんですね。

電車に乗ってる人は、みんなちゃんと目的地があって、
「ぼくは〇〇へ行くんだよ」「早く〇〇に着かないかな」みたいな顔してるけど、
じつは、家出しようとしてる人がいたり、
駆け落ちしてるカップルがいたり、
どこかで心中するつもりの夫婦がいたり、
誰かを殺しに向かってる人がいたり、
きっといろいろなんでしょうね。

家出してる人も、誰かを殺しに向かってる人も、
みんな電車賃は一律同じ。
どんな事情で乗っていようと同じ。
生きる人も死ぬ人も、愛する人も憎む人も。
電車って、なんて平等なんだろうな。


さて、昨日のブログに赤坂真理『東京プリズン』のこと書きましたが、
昨夜は夜中にエラリー・クイーン『ギリシア棺の謎』を読んでました。
図書館でたまたま見つけて懐かしくなり借りたのです。
真相も犯人も覚えてるけど、中学時代以来の再読です。

中学時代は外国ミステリーを夢中で読んでた時期ですが、
同じバスで通う友人ふたりもやはり外国ミステリーのファンで、
よく3人で「あれが面白い」とか「この真相はどうなんだ」みたいな話してた。
創元推理文庫は中学時代の思い出に欠かせません。

エラリー・クイーンはもちろん3人の間でも人気の作家で、
国名シリーズは何が面白いかをよく話してました。
世間的には『ギリシャ棺の謎』は国名シリーズの中のベスト作。
でもぼくは『エジプト十字架の謎』が一番好き。あと『オランダ靴の謎』。
これから読む人は、この2冊がおすすめです。

『ギリシャ棺の謎』は、正直なところ「フェアか、アンフェアか?」という、
素朴な疑問があります。この人を犯人にするって、「あり」なのか?
でも評判のいい作品であることは間違いない。

昨夜読んでて、「あ、こんな場面あったのか」と思い出したのは、
途中で探偵役のクイーンが推理上のミスをするのです。犯人を間違える。
それで、ひどく自信を失うのです。そこは確かに面白い。

何のスキもなく構築された理論的な推理を積み上げていき、
犯人を特定する、それが何十ページも続くのですが、
それが、ある登場人物のひと言で崩れ去る。
超論理的ミステリーで知られる作家なのに、ここはえらく人間臭く描かれている。
なぜ、あえてこんな場面を書いたのだろう。ほかの書き方もあっただろうに。
こんな不名誉を負わせなくてもいいのにと、シロウト考えながら思います。

いつも完璧な理論で推理を構築するクイーンに大失敗させることで、
人間的な深みを出したいとか、そんな意図があったんだろうか。
『ギリシャ棺の謎』の面白さは、こういう部分にあるような気がします。

ま、クイーンの国名シリーズの中では最高傑作だそうです。
ぼくはそうは思わないけど。世間では、そういうことになってます。



さて、風で遠くまで飛ばされてしまった人や、
風で飛ばされた帽子や洗濯物をとりに遠くまで行った人が、
無事に帰ってこれますように。







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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
web.fc2.com/index.html

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