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2019-03

人間に食べられるために生まれる「優しいサバ」

夕方のニュースで「ゲノム編集食品が検査なしで販売へ」のニュース。
その中で、「やさしいサバ」を生み出しているという話がありました。

サバはもともと狂暴な一面があり、
養殖サバは小さい段階で約9割が共食いの餌食になるそうです。
そこでゲノム編集により「やさしいサバ」を作り出し、共食いを防ぐらしい。
「やさしいサバ」は顔も柔和で、おだやかな泳ぎ方をするんですかね。

もちろん、ゲノム編集に対する疑問の声や厳しい批判も多く、
今後の課題はまだまだ数多くあるみたいです。

それ見てて思い出したのが、先日観た映画『わたしを離さないで』。
これ、最初はふつうの「学園もの」かと思わせておいて、じつは全然違う。

たくさんのクローン人間を作って集団生活をさせ、
彼らが成長したら、臓器移植のために「使用」されて捨てられていく。
そういう「ストック」として生まれてきた人たちの話。

彼らはある時点で自分たちの運命というか役割を知らされ、
何度かの臓器移植手術で「使用」されたあと、「処理」されていきます。
もちろんクローン人間なので、どこかに「本物の自分」がいる。
そういうことも全部「込み」で生きて、そして死んでいく彼ら。

ただし、ひとつルールがあり、誰かと愛し合うようになり、
それが本物の愛だと客観的に認められれば、
臓器移植に利用されるまでの年数が、すこしだけ伸ばされる。
つまり、本当の愛があれば、「延命」される。

『わたしを離さないで』は、そういう設定の中で、
命とか愛とかについて静かに語る映画でした。

「やさしいサバ」のニュース見て、この映画を連想するのも、
なんだか映画を作った人に申し訳ないですが……

命そのものはもちろんのこと、その生物が本来持っている性質を、
人間が勝手に利用したり改良したりする技術は、
科学の進歩の過程で必ずや生まれてくるものだと思いますが、
どこまでは人間がやっていいことで、どこからが神の領域なのか、
それを決めるのは誰なのだろう。

それにしても、
「やさしいサバ」は、味も違うんでしょうかね。

今日は寒くて、出かけたい場所があったけど予定変更。
明日は暖かくなりますように。








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プロフィール

TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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