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2019-03

事件の報道、異端の建築家、萩原朔太郎

杉並区内で殺人事件が起こり、まだ犯人逃走中ということで、
ニュースがトップで報じてます。
荻窪駅と下井草駅の間の一帯らしいです。ご注意を。


今日は仕事の調べものがあって朝早くから阿佐ヶ谷北口の図書館へ。
そうしたら早起きは三文の徳というやつで、
黒川博行の新作『泥濘』を偶然借りることができて、朝から機嫌がいい。

せっかく昨夜からカフカの『審判』を読んでるのですが、
黒川博行の暴力団小説は、ある意味、「審判」です。現代社会の。
……なんて自分に言い聞かせながら読もう。

ついでに、安藤忠雄の本を借りて、仕事もせずに斜め読みしてます。
じつは来月、暖かくなったら、安藤忠雄の作品巡りをしようと思ってまして、
その予習です。安藤忠雄の仕事ツアー。

反骨の建築家というイメージがある人ですが詳しくは知りません。
大阪の長屋に生まれ育ち、えらく貧乏な少年時代を過ごし、
一時はファイティングマネー欲しさにプロボクサーになったが、それも諦めて、
大学もいかずに一級建築士になり、今や世界的な建築家。

安藤忠雄に関してはそんな基礎の基礎しか知らないのですが、
テレビや雑誌で見るこの人の言動は、とても刺激的で元気になる。
この人が設計した建築物も、
反骨精神にあふれて常識破りなものばかり(らしい)。
そのへんを自分の目で確かめようと思ってのツアーです。

どんな生き方をしても、たいして変わりはしない。
右や左にいる人の生活を見ても、全然うらやましいとか、
自分もああなりたいとか、まったく思えない。
富める人も貧しい人も、優秀な人も凡庸な人も、
幸せか不幸せかわからない場所で、宙ぶらりんに生きてる現代。

いやもう、ほんとに「あれこそが理想の人生です」とか、
「あんな生活が送れるように、自分も頑張る」とか、
そんなふうに思えるものが、何もないような気がします。

目的地のない時代、みんなが漂流者。

だから、せめて自分が思うことを追い求めて好きなように生きたい。
安藤忠雄はそんなようなことを書いてますが、
この異端の建築家の生き方は、なんとも清々しくスッキリさっぱり見えるのです。
4月が楽しみ。

先日、久しぶりに総武線に乗ったら、
千駄ヶ谷に建設中の国立競技場がチラッと見えた。
1964年の高度成長期に開かれた前回のオリンピックと、
今回のオリンピックとでは、意味合いが全然違うのだろうなあ。

64年は国民の視線が同じ方向を向いていた時代。
そして今は、一体どっちを向けばいいのかわからない人々が、
毎日いろんなところで右往左往している。
来年のオリンピックって、どんな形で歴史に残るのだろう。

べつにオリンピックに反対はしないけど、
もやもやした感情もある。
きっとみんなも、そうじゃないですか?


ちなみに、安藤忠雄の本のタイトルは『連戦連敗』。
なんかグッときますね。
けっこうぼくも連戦連敗だった気がします。
べつに後悔はないけど。
最後のどんでん返しはあるのか?



それにしても今この瞬間、人を刺し殺したひとりの男が、
街の中を逃げ回っている。恐ろしいというよりも寂しい気持ち。

「とほい空でぴすとるが鳴る。
またぴすとるが鳴る。」

これは萩原朔太郎の「殺人事件」という詩の冒頭。
この詩の中でも、ひとりの女が殺されました。

犯人は、今、何を思っているのだろうと思います。









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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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