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2019-04

いつも同じことをグルグル考えてるけども

朝の幼児向け番組『シャキーン』がリニューアルして、
もはや幼児向け番組の域を超えてきました。
サブカルの人たちも大勢出てるし。明日から早起きしてみては?

昨日は半分徹夜して町田康『告白』を読んでたせいで猛烈眠いのに、
夜は必死で溝口健二監督『雨月物語』を観てました。
日本映画オールタイムベスト10のみならず、
世界的にも有名な日本映画の古典的名作。

いや、確かに面白い、画面に力があるというのか、
「お前、目を逸らせるものなら逸らしてみろ」とでもいうような、
そんな強力な力がある映像美と物語です。実際、目を逸らせない。
「力のある映像って、こういうのを言うんだ」と思いました。

ずいぶん前に『雨月物語』の現代語訳を書く仕事をしたことがあるので、
「こんな話だっけか?」と思ったのですが、あとで調べたら、
『雨月物語』の中の「蛇性の淫」と「浅茅が宿」、それにどういうわけか、
モーパッサンの『勲章』を足して脚色したものらしい。

琵琶湖畔の貧しい農村で暮らす二組の夫婦の物語。
戦国時代、それぞれの欲望に駆られた男女が少しずつ運命を狂わせる、
その顛末を描いているのですが、
出世や名誉、金銭や色恋などに翻弄される人間の悲劇が、
本当に美しい映像美で語られるのが、なんとも観ていて悲しい。
なんか観ていて「ほおおおおっ」て感じになります。

まことに人間は欲望に惑わされる生き物で、
しかし人間を前向きに生かしていくのも、また欲望であるわけで、
欲望は善悪両方の顔を持つ。恐ろしいものです。

そんなことを思いながら自分のことを考えてみると、
一体、どんな欲望に突き動かされて生きてきたのだろう、
自分にとって一番大切なもの、一番求めているのは何だろう、
そんなことを思いながら、生きてきた時間を振り返ったりします。

仕事なのか、芝居なのか、あるいは好きな人と共に生きることなのか、
ささやかな日々の暮らしの中のささやかな幸せなのか、
何が一番大事なのだろう。
何が自分を生かしているのだろう。

そんなことを考えていたら、ふと思い出したことがあります。
先日NHKでやってた、ある番組です。
大阪の釜ヶ崎のドヤ街にある「大学」のことです。
大学といっても、大学ではない。ある女性詩人の人が、
家族も定職も何ももってないドヤ街の孤独な老人たちとともに、
詩作などの創作活動をしているのです。

人生を捨てて希望を捨てて身寄りもなくただ生きてるだけ、
そんな老人たちが、ここにきて、自分の言葉を紙に書きつけ、
詩だけではなく、絵や工作をして、自己表現をする。
そんな行動の中に、生きる力を見出していく。

人間は、そんなにしてまでも「生きる力」を持ちたいのか、
生きる理由を探しているのか、そんなことを思わされます。

生きる力とは何だろう、何のために生きるのだろう、
そんな単純至極な疑問が、頭の中をグルグルします。
いや、グルグルは寝不足のせいか?

さあて、今日はちょっと出かけてきます。








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プロフィール

TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
web.fc2.com/index.html

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