FC2ブログ

2019-02

花より安吾

人数の多い稽古場は、にぎやかでいいものだ。
最近はずっと、少人数で集中する稽古が続いていたので、
5月公演全員参加の本日は、とても新鮮。座長の声が大きいことをあらためて認識しました。
あ、座長といっても僕のことではなく……ご存知ですよね。良いことです。

本日は稽古前に、渡辺大介君が立ち上げた劇団シアターフェイクの公演を観に吉祥寺へ。
初々しい芝居でした。まさに「旗揚げ」という感じ。
この劇団がこの先どんなにいろいろな芝居をやるにしても、
これが原点となるんだろうな、と思わせるような舞台。
最初の本格的な公演なので、善きも悪しきもあるけれど、
会話のセンスというか、舞台らしい会話を作る素質を感じた。
近いうち和民で飲もうぜ。
客席で懐かしい人にも会えて、楽しい時間でした。

吉祥寺周辺は、井の頭公園の桜のせいか、ものすごい人出。
観劇の後、このまま焼き鳥と缶ビール持って公園に行きたいという誘惑を振り切って日暮里へ。
でも、桜に誘われて大勢の人々が集まってくるというのは、
ああ、日本人だなあ、という感じで、とてもホッとする光景ですな。

春、桜の季節になると、必ず読み返す小説があります。
坂口安吾の『桜の森の満開の下』。繰り返し何度も読む小説のひとつ。
桜の美しさは狂気を孕んでいる。人は、桜の美しさに惹かれてるように見えて、
じつは、その狂気に惑わされてるんじゃなかろうか?

桜の陽気に誘われてる人々を見て(もちろん、僕自身も含めて)、
なんだかそんなこと考えてた。

桜って、目で見ていても、ふっと目を閉じてしまえば、
「今の桜は、夢か幻ではなかったか?」と疑ってしまう、そんな気がしませんか?
なんともまあ、はかない花。
なんともまあ、はかない人間。

今夜は、寝床で安吾を読みますか。







スポンサーサイト

● COMMENT FORM ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://theaternautilus.blog99.fc2.com/tb.php/106-554f66e0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
web.fc2.com/index.html

最新記事

リンク

このブログをリンクに追加する

月別アーカイブ

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示