2017-10

稽古の無い夜

稽古の無い日、脚本の最後の部分を書いたり、
山のような制作仕事を少しずつこなしたりしながら、
「役者たちは今頃、何をしてるんだろう」と考える、
その小さな幸せを、芝居をやるまで知りませんでした。

脚本が生み出すひとつの世界を共有し、
それを形にするという、ある意味とても無謀で困難なことを、
出会ってまだ日も浅い役者さんたちと僕とで、
ひとつひとつ煉瓦を積み上げるように進めていく。

知り合った時間はまだ少ないけど、
存在していないものを存在させることに取り組む僕たちは、
あっという間に、深い何かでつながった「仲間」になります。
こんな人間のつながり方があることを、
芝居をやってみて初めて知りました。

ぼくは稽古場が大好きです。1年中でも稽古場にいたい。
でも、稽古が休みのときは、自分の部屋にいて、
今、新しい世界と向き合ってる役者さんたちのことを考えます。

仕事帰りの電車の中でも、どこかで食事をしながらでも、
彼らの頭の中は脚本のことでいっぱいだと思います。
そして、こうやってひとりひとりで過ごしている時間が何かを育てて、
次の稽古場で実を結ぶ、そうなればいいなと思います。

まあ、実際は、稽古がなくても稽古場に行きたいとか、
役者さんたちと飲みながら、芝居のことを話したいとか思います。
以前のぼくは、こんな人間じゃなかった(笑)。
芝居をやってよかったと、つくづく思います。

そんなわけで、役者さんたちひとりひとりの顔を思い出しながら、
ポツンと過ごす木曜日。

『紙の方舟』、稽古進行中です。
ぼくたちが、どこにたどり着くのか、
ぜひ観に来てください。






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