2017-10

ノーチラスってさ……

冷たい風を切って自転車ビュンビュン飛ばして、
かもめ座まで折り込みチラシを届けに行ってきました。
冗談ではなくいつ電気を止められてもおかしくない状態なので、
今のうちにブログを更新しておきます(笑)。

ひとりになると、いろんなことが起こるし、いろんなことを考えます。
昔から、よく、「顔に似合わず破天荒に生きてるね」と言われます。
堅実に、真面目に、良き小市民として、つつましく生きている、
そんな人間に見えるようです、不本意ながら誤解を与えてます。

破天荒といえば、まだ聞こえはいいのです。
ストレートにいえば、非常識に生きてます。そういうことです。
こうして、稽古の無い日に、ひとりきりになると、
「自分は一体、どうなるのだろう」と思います。
行き場のない、結論のない、堂々巡り。怖い。

高校時代、画家になるのが夢でした、なれると信じてました。
ただし、ぼくが夢に思い描く画家は、
豪華なアトリエで美女のモデルを描く売れっ子の画家ではなく、
道端に座って、通行人の似顔絵を描きながら日銭を稼ぐ画家でした。
そんな「性分」なのですね。

こんな破天荒に……じゃなくて、非常識にしか生きられないのは、
多分ひとつには、両親を早くに亡くしたからだと思います。
「ぼくは今、こうやって生きているよ」と言葉にしなくても、
意識のどこかで自分を見ているはずの親たちが、
早くにいなくなってしまった。

叱ってくれる人も、励ましてくれる人も、誰もいない、
自分のことを生まれたときから知ってる人が誰もいない、
その感覚の冷ややかさが、年齢とともに増してきます。

今、自分のまわりにいる人たちは、
ぼくが今みたいに生きてる、その姿しか知らない。
出会った最初から、すでに「非常識な今村」だった(笑)。
でも、ぼくにもそうじゃない時期があった。
というか、そんな時期のほうが長かった。

両親を失ってから、少しずつ少しずつ何かが壊れていって、
気がついたら、今みたいになってた……そんな気がします。

こんなことを書いてるのは、
『紙の方舟』の役者さんたちに「親と子」とか「家族」とか、
そんなことについてたくさん考えて欲しい、と告げたから。
だから、自分でもおのずと考えています。

ぼくの場合、親は九州の片田舎から僕のことを
じっと見守っていてくれるはずの人たちでした。
しかし残念ながら、その視線は、早くに失われました。
だから、本当の本当に疲れ果てたとき、
帰っていく場所も、もうどこにもありません。

そのことが、ひとりの人間の生きざまを、どう変えるのか?

……というようなことを、みんなに、それぞれ自分のこととして
考えて欲しいと思っています。

何なんでしょうね、シアターノーチラスって。
こんなことを役者に求める劇団て、何なんだろう???(笑)

でもね、「人間」を描きたいと思うから、
こんなことをね、役者さんたちに、ついつい求めてしまいます。
みんな、ごめんね。

少しずつ、ほんの少しずつですが、
芝居らしくなりつつある『紙の方舟』、
それは「航海」なのか、それとも「漂流」なのか?
そんなことを考えながら、稽古が着々と進んでいます。

初日は、5月18日ですよ。




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