2017-10

夕暮れ時にカレーの匂いが

何か食べようと外に出ると、どこからかカレーの匂い。
夕暮れ時の街に漂うカレーの匂いは、
なんでこう懐かしくしみじみするのだろう。

図鑑の原稿がなかなか進まず、
なんか所要時間の読みを誤ったなあと思いつつも、
そんなに焦りもせず映画を観たくてTSUTAYAに寄るが、
探してる映画はどれもレンタル中。
ツイてないなあ、仕方ないから「家族の乳酸菌」を買って帰るか。

休日なので、やけに家族連れが目立ちます。
なんかいいね、守るものがあるって、いいね。
家に食卓があるって、いいね。
まあ、ひとつのテーブルですべてまかなうのも悪くないけどね。

録画してあったテレビをいろいろ見てますが、
NHKのインタビュー番組で映画監督の西川美和が
いきものがかりの水野良樹としゃべってるのが面白い。
西川美和は『ゆれる』っていう映画がすごく良かったな。

ちょっとだけ是枝裕和が出てたのだけど、
ちょうど是枝裕和の本を読んでいたのでビックリ。
西川美和とそういう人間関係なんですね。

その中で西川美和が言っているのだけど、
映画を作る現場というのは「落胆と妥協の連続である」と。
うん、確かにそうです、芝居の稽古場も同じです。
ただ、西川さんも言ってるように、
その落胆と妥協の連続を乗り越えて出来上がった場面のほうが、
後から見ると「良い」、好きなんだそうな。
うん、これもまた、確かにそう。

きっとこれ、みんな同じなんだと思います。
黒澤明も山田洋次も、蜷川幸雄も野田秀樹も、みんな。
他者と一緒にものを作るというのは、そういうことなんだと思います。

自分が最初に思い描いていたものなど、ほんとにチンケでアホらしいもの。
しかし、それに最初は気づかない。気づかないままで作り始める。

そして、現場で他者(それは役者であったりスタッフであったり、いろいろ)
の創造力に触れてアッと驚く。「え? 何コレ?」とビックリする。
それを最初は「落胆」と受け止めてしまう。そして「妥協」する。

しかし、やがてわかる、気がつく、ハッとする。
自分の創造力など小っぽけで陳腐なものであったことに。

そこに他者の創造力が加味されアレンジされ咀嚼されたとき、
初めてすばらしいものが生まれる。
自分では夢にも思わなかったものが現れる。
それが創造ということ。
人間と人間が出会い、ぶつかって、何かを創り出す、ということ。

そういうことですよね、西川さん。そう思った。
そして、ぼくは今まで、なんて多くの役者さんやスタッフさんに
恵まれてきたことだろう。それも本気でそう思います。

芝居の稽古場とは、だから言い換えれば、
自分の限界を知る場所でもある。
役者さんやスタッフさんに僕自身の限界を見せつけられる。
そして、そこを越えたとき、いいものが生まれてくる。

なんか漠然とした言い方だけど、そんなこと思ったので、
書き留めておきます。

さて、そんなわけでワークショップへのご応募も
少しずつ増えてきました。
新しい稽古場に向かって少しずつワクワクしてきてます。

また、良いものを目指したい。
一緒に目指しましょう。




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