2017-10

今年はこんな事件もあったね…

年末らしい年末です。
ずっと長引いていた図鑑の原稿がひと段落したと思ったら、
すぐに新たな原稿仕事が始まって、慣れないテーマに四苦八苦。
あー、フリーライターの年末はこうでなくっちゃ、と思いながらも、
ストレス溜まりっぱなしの12月です。

しかしそんな中、週末は大学時代の友人たちと食事会。
あー、ふつうに笑えるねー。おだやかなひととき。
新宿でトルコ料理を食べたのだけど、まるで学食みたい。
みんなで溜まっていた学食の片隅を思い出しました。

大学時代のことを今までいろんな気持ちで思い返していたけど、
最近、芝居をきっかけにして友達と再会し、集まるようになって、
また少し違った気持ちであの4年間を振り返るようになりました。
「過去」の延長線上に「今」があるというだけではなくて、
「今」が「過去」を変える、みたいな感じ。
最近はとてもよい気持ちで大学時代を思い返すようになった、みたいな。
時間って、記憶って、とても不思議です。

さて、今日は病院仕事から帰宅して何だかへとへとな気分で、
録画してあったTVをボンヤリ見てました。
最近ちょっと気になる番組があります。
教育TVでやってる「バリバラ」という30分番組なのだけど、
これ障害者の番組、「バリバラ」のバリは「バリアフリー」のバリ。

メイン司会以外の出演者はみんな障害者。
毎回取り上げるテーマは、かなりいろいろ。
先日は障害者のSEXがテーマだったのですが、
たとえば下半身が動かせない障害者が実際どのようにその行為をするのか、
そして、どんなことで悩むのか、かなり赤裸々に語られていました。
すごく当たり前のことなのですが、ああ、障害者の人たちも、
こんなふうに恋愛やSEXで悩んだり傷つけ合ったりするんだと、
当たり前のことに気づかされます。

さっき見てた回は、ある意味もっと衝撃的なテーマ。
今年、相模原市の障害者施設で19人が殺された事件がありましたが、
あの事件について障害者の人たちが語り合います。

あの犯人は「障害者は不幸しか生み出さない」という理論のもとに、
障害者をこの世から抹殺しようとした、それが動機だったわけですが、
番組では、とくにその動機について、真剣に話し合ってます。

あの事件は犠牲者の数からいっても犯人の特異性からいっても、
もっといろんな形で語られるべきだったと思うのですが、
なぜかあまり触れられていないような気がします。
どうしてだろう?と思っていたのですが、
この番組を見ていて、「へえ、そういうことか!」と気づきました。
つまり「障害者は不幸しか生み出さないから消してもいい」という犯人の理論を、
世間の健常者たちは、心のどこかで受け入れ、納得してしまったから。

あれがもし健常者19人が殺害された事件だったら、
ニュースとしての取り上げられ方はもっと違っていたような気がします。

あの犯人も、ちょっとへんだった。
カメラに向かって笑うあの笑顔の不気味さ。あれも原因だった。
つまり『異常な人が障害者を大勢殺した』という構図ができてしまったことで、
「健常者の私たちには関係のない、どこか違う世界の話」みたいな空気ができた、
それが、あの事件がどこかで薄まってしまった理由のような気がします。

しかし、結局は、その感覚、「あれは健康な自分たちには無関係な事件なのだ」という
その感じ方そのものが、今の日本社会の、健常者と障害者との距離感を
そっくりそのまま投影しているのだと思います。

いや、こう書いてるぼくも、その感覚は持ってます、正直言って。
そして社会全体が、その感覚で成り立っている……ような気がする。
うーん、どうだろう、よくわかりません。
そうなんです、本当に、よくわからない、どう受け止めればいいのか。

あの犯人の動機を聞いて「じつは自分もそう思ってた」と感じた人は、
実際どれくらいいるのだろう、あるいは、障害者の人たちの存在を、
みんなどんなふうに感じているのだろう、
障害者の人たちは、健常者の人たちをどう見ているのだろう。
いや、そもそも、こうやって健常者と障害者とを区別してること自体が、
間違っているのだろうか? どうなんだろう、わからない、よくわからない。

そんなことを思いながら、番組を見てました。
出演している障害者の人たちは、言葉が不自由な人も多く、
話している内容もうまく聞き取れないことがあります。
最初はそれを「聞きにくい」と感じていたのですが、
何度かこの番組を見ているうちに、少しずつ変化してきた。
「これがこの人の話し方なのだ、これがこの人の語り口調なのだ」
そう思い始めると、何も気にならなくなる。

そんな体験をしながら、障害者について、
いや、もっといえば「大勢とは異なる人たち」、社会的マイノリティについて、
いろいろ考えることが少し増えました。

よかったら、見てみてください、
今まで考えなかったことを考えるきっかけができるかも、です。

そして、相模原事件のことを、
忘れてはならないと思ったりもしました。







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