2017-10

茫洋とした場所

「何か食べたいのだけど何を食べたいのか自分でもよくわからない」
という時の気分は、
「コンビニで明らかに一人分の食料を買ってる人を見ると、
『よかったらうちで一緒に映画でも見ませんか』と誘いたくなる」
という時の気分と、どこか似ている。

なんとなく茫洋とした感じ、つかみどころのない感じ、
ポツンとひとりで、何もない空間に放り出されたような感じ、
そんな感じ、そんな感じ、そんな感じ。

そんな感じになると、なんだかひどく「東京っぽいなあ」とも思う。
そうなのです、これ、東京っぽい感覚。そう思いませんか?

さて、ある劇団の名前を挙げて、
「今村さんが向かってる方向は、多分この劇団が向かってるのと、
同じ方向だと思うんです、だから絶対に見たほうがいいですよ」
と言われるのは、全然ありがたいことだし、うれしいと思います。

と同時に思うのは、「あ、ぼくは、どこかに向かって進んでるように見えるんだ」てこと。
それはちょっと不思議です。べつに本人は、
「どこかに向かってるわけではない、明確な方向や目的地があるわけではない」
と思っているからです。だから、そんなふうに言われたら、逆にその人に、
「あのー、ぼくは、どこに向かってるんでしょうか?」と聞きたくなる。
知ってたら、教えてください。

どこかの街角や駅前や交差点に立って世界を見ていると、
大勢の人たちが歩いたり走ったりしている。それはつまり、
そこにいる人間の数だけ、方向や目的地があるということでもある。

すごいな、方向や目的地というものは、この世に無限に存在するのか?
すごいな、そう考えると、すごいな。

いや、目の前の人の群れの中には、ひとりかふたりくらいは、
「方向も目的地も持たない人」がいるかもしれない。
それを見分ける方法はないのだろうか?

「あ、今のあの人、目的地ナシで歩いてる!」みたいにピンとくる方法。
ないのかな? いや、まあ、あったところで、べつにどうもしないけど。

でも、その方向も目的地も持たない人というのが、
もしかして、この僕だったら?
うーん、戦慄。

いかん、眠くなってきた。ソファで横になろう。
そして夜中に起きて脚本を書く。

ぼくたちは、なんと茫洋とした世界に生きているのだろう。





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