2017-04

当たり前だけど1週間ぶりの土曜日

毎度のことではありますが、
公演が終わった直後はなんだかボンヤリした空虚な時間が続き、
何をしていても足が地面から20センチくらい浮き上がってる気分。
そんな1週間でした。

昨夜、小山内君とラーメン食べながら今回の芝居のことを話し、
それでようやく「。」を打った感じ。

久しぶりに戻った世の中は、以前と同じ。
早朝のホームは寒いし、手術室は血だらけだし、
呼んでない本は積み上げられたままだし、
仕事のメールは放置されたままだし、
足の傷は今だに痛いし。

この痛みと早く仲良くなれればいいのだけど、
なかなかうまくいかない。折り合いが悪い。

おいら「なかなかキミに慣れないよ」
足の傷「ぼくの痛みのことかい? まあ、少しずつ悪化してるからね」
おいら「そのうち痛みに慣れてくると思ったんだけどな」
足の傷「慣れるって、つまり、気にならなくなるってことかな?」
おいら「そういうこと」
足の傷「本当にそんなことがあると思う?」
おいら「思っちゃマズイ?」
足の傷「多分キミは今までも、そうやって、いろんな傷の痛みに慣れようとして、
失敗してきたんだろうな。慣れるわけないってことに、早く気づくべきだったね」
おいら「……そっか」
足の傷「早く治してくれないかな……」

今朝は早起きして『カルテット』の最終回を見てました。2回目。
テレビのドラマを録画してまで見るなんて多分生まれて初めてです。
テレビサイズで「ザ・演技!」みたいなのを見るのが、どうもダメで苦手で、
今までドラマ見ない人だったけど、『カルテット』は珍しく見てました。

世間でいろいろ評判になってるドラマですが、
松たか子の過去や4人の恋愛関係はさておき、
ずっと気になっていた「隠れテーマ」みたいなものがあります。

ここから先はネタバレもあるので
最終回を見てない人は読まないほうがいいかもですが。

それは「趣味」と「夢」の話。
好きなことをうまく「趣味」にできた人は幸せだけど、
「夢」にしてしまった人は悲劇である、みたいな。
ドラマの中では「キリギリスになる」と表現されてましたね。
最終回では、このテーマについても触れられていました。

正直、これは少しぼくの胸に突き刺さってきました。
そして、この4人が悩んだのを同じ悩みを、
ぼくも人生の中で何度か経験してきたなあ、と。

画家になる夢を抱いて東京に出てきたけれど挫折。
作家になる夢を抱いたけどそれも挫折。
挫折するたびに人生が道を変えて、今に至る。

そして今は、演劇というものと向き合い、
「趣味」なのか「夢」なのか判然としないままで、
でもひたすら「いいものを創りたい」という熱意だけで進んでいる。

早く自分の才能の無さを自覚し、
「夢」を諦め「趣味」と割り切ることができる人は、ある意味、幸福。
しかし、「夢」だと決めて、それに立ち向かってキリギリスを続けることも、
それはそれで幸福なのだと思える。

最期、死ぬ瞬間に「ああ面白かった!」と思いたいから、
だから今は「趣味ではなく、夢だ」と思いながら、芝居を作っています。
少しでも少しでも少しでも、いいものを創りたい、
やる以上はベストを目指したい、
たとえそれが、はかない夢であったとしても。

しかしそれは、同時に、「何か」を失うことでもある。
それはもう、十分にわかってる。
20代の頃ならまだしも、この年齢になれば、
それがどういうことか、イヤというほどわかってる。
わかってるけど、それでもなお、あえて。

そんなぼくは、『カルテット』の主人公たちが、
「趣味か、夢か」で悩み、語り合う場面を、
とても複雑な思いで見ていました。

まあ、そんなこともあって、このドラマ熱心に見てました。
タイムリーでした、ぼくにとって。
この週末は、すこし考え事でもしましょうかね。

まずその前にシャワー浴びます、
昨夜はソファで寝てしまいました。












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