2017-10

ブルーホエールのこと

ブルーホエールと聞いて、最初は牧歌的なゲームかと思いました。
しかし全然違うらしい。ロシアで密かに流行している恐ろしいゲームです。
鯨には自分から浜に乗り上げて「自殺」する習性があるそうですが、
ブルーホエールは、そこから名づけられたらしい。

ネット上のゲームで、ルールはシンプル。
参加者は「毎日ホラー映画を見る」「毎日4時20分に起きる」など、
意味があるのかないのかわからない任務を確実に遂行していく。
中には「太腿にナイフで傷をつける」などの過激な任務もあるらしいが、
参加者は素直にそれを守るらしい。

そして、与えられた任務を確実に遂行し続けて50日目、
最後の任務が下される。それが「自分から命を絶て」。
つまり自殺を促すわけです。

まさかそれで本当に自殺する人もいないだろうと思うのですが、
実際にロシアでは130人のティーンズが自殺しているそうです。

そもそも、これらの情報がどこまで真実かわからないし、
自殺者の数も本当かどうか確かめようがない、
もっと増えてるかもしれない。
これらはあくまでもネットの情報です。デマかもしれません。

しかし、これが実話かどうかはべつにしても、
実際にあってもおかしくない話のような気がします。
一体だれが命令を下しているのか知りませんが、
最初は簡単に遂行できる任務から始まれば、
だんだん遂行すること自体が快感になり、やめられなくなり、
何かにとらえられたかのような感覚になり、
そして最後の「自殺しろ」という任務に対しても、
何の疑問も抱かなくなる……

人間の習性というか本能というか、
それをうまくついているゲームなのかもしれません。
いや、それにしても、もし本当に自殺者が出ているとしたら……

最後が自殺であるというのが、むしろひとつの「魅惑」なのかもしれません。
潜在的に自殺願望を持っていても、実際に自殺する勇気のない人が、
このゲームによって自分を少しずつ追い込んでいき、
あたかもゲームの結果として自殺を選んだかのように死ぬ。
そういう一種の「壮大な言い訳」なのかもしれません。

あるいは「ロシア」というのが、ひとつのミソで、
まるで一種のイデオロギーや社会体制が人々を侵食していく、
そのメタファーとして生み出されたゲームなのかもしれない……
などと、いろいろな想像がふくらみます。

いずれにしても確かなことは、
ネットという「もうひとつのリアル」が存在するからこそ、
広がっているゲームだということです。
ネットの奥底にひそむ得体のしれないリアリズムから下される任務、
ゲームの参加者は、そこに「もうひとつのリアル」を感じて従う。
というか、そこに自分自身のリアルを感じてしまう。

なんだか、ネット社会の落とし穴の恐怖を感じさせるゲームです。
このゲームの最後に自殺した人にとって、
自分が死ぬことは、あくまでも「ゲームの結果」でしかなかったのか、
それとも、その瞬間「あ、死ぬことは、本当に本当のリアルなんだ!」と気づくのか。
できることなら、質問してみたいです。

ネットの情報では、ロシア発祥のこのゲームが、
今は中国で拡大しているとか。
これも本当の話かどうかわかりません。

しかし、ブルーホエールに妙なリアリティを感じてしまうのは、
どうしてだろう。「あってもおかしくない」と思う、この感覚。
ネットには、そういうところがあるような気がします。

そして、そこからひるがえり、人間にとってのリアルとは何ぞや?
みたいなことを、あらためて考えさせてくれる話です。
ブルーホエール、いずれは日本にも上陸するのだろうか?

ときどき検索してみようと思っています。









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