2017-10

物語

やっとケン・リュウの第二短編集を手に入れて、
うーん、なるほど、なんて思いながら少しずつ読んでます。

とっくの昔から有名な、世間的にはみんなおなじみの作家でも、
自分の人生の、どの時点で出会うかによって、意味が全然違ってくる。

たとえばケリー・リンクやミルハウザーに出会ったのも、
自分にとってはとても良いタイミングだったと思うのですが、
ケン・リュウが話題になった時期が、たまたま「今」だったというのは、
もしかしたら、とても大切な幸運だったのかもしれない、なんてね。

人は、どうして「物語」に惹かれるのだろう、と思います。
自分の人生という、かけがえのない物語を生きているのに、
それとは別に、さらに「物語」を求めて本や映画や芝居と向き合う。
どうしてこんなにも「物語」にこだわるのだろう。

たとえばケン・リュウの小説を読んでいると、
「美しい物語」とは本当に美しいものだ、なんて当たり前のことを、
今さらのように思い返します。

そういえば大学時代にたくさん読んで、
そして今になってあらためて読み返している三島由紀夫や安部公房は、
ただただ、その物語の美しさをすくいとりたくて読み返します。
残念ながら、なかなかうまく、すくいとれませんが。

この、けったくそ悪い、ムカつく人生を生きてる自分の「物語」ではなく、
なにかもっと違う美しさを、そこに求めたい。
いや、別jに、きれいに、清らかに、平穏に、そんなふうに生きたい、とか、
そういうんじゃない、もっと純粋に「物語」という、
生命の結晶みたいなものに触れてみたい、
その、生きる上での本能というか、宿命みたいなもの。
美しい物語に出会ったとき、そんなものを感じます。

いや、ケン・リュウの小説だって、原文で読んでるわけじゃない、
翻訳者のすばらしさもあるのでしょう、
でも、そういうものを超えた、物語の結晶部分の美しさ。

うーん、なんか、うまく書けないな。
書けないのはわかってました、書く前から。
でも、なんか書いておこうと思った。
次回作の脚本を書いてますが、
書きながら、美しい物語を残したいと思ってます。
生命を抽出するような感じ、そんな感じです。

ぼくたちの世界に「物語」というものが存在していて本当によかった、
そう思います。








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