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2018-08

昨夜、電車に乗っていると

昨夜は稽古から遅くに帰ってきて、
それからさらに残っていた原稿仕事をやって、
珍しく夜中までなんとなく起きていたのは、
本日は病院仕事が休みだから。
ゆっくりコーヒー飲めるのはちょっと贅沢な気分です。

昨夜は帰りの総武線の電車の中で文庫本を読んでいたら、
となりのおじさんが、ぼくの手元をのぞきこむのがわかりました。
じつは、ぼくもよくやります。となりの人が本を読んでいると、
何を読んでいるのか、つい見てしまうのです。

かわいらしい女子校生が司馬遼太郎の時代小説を読んでいたり、
真面目そうなOLさんが『女王陛下のユリシーズ号』なんか読んでると、
わけもなく嬉しくなります。

たった1度だけ、ぼくが仕事でゴーストライターやった本を
熱心に読んでるおじさんを見たことがあります。ギョッとしました。
編集者にも連絡して「あの本を読んでる人がいた!」と教えました(笑)。

中学時代、九州の片田舎に住んでたぼくは、
30分ほどかけてバス通学をしていました。
その頃から、バスの中でほとんどいつも文庫本を読んでいました。

で、今思い返すと、ちょっと不思議なのですが、
となりに座ったおとなから、わりとよく、
「何読んでるの?」と声をかけられたのです。
今、東京では考えられないことかも知れません。
電車やバスで熱心に本を読んでる中学生に話しかければ、
「あやしいおとながいる」ということで事件になるかもです。

しかし、ぼくの中学時代には、それはわりとふつうの出来事だったのか、
それともバスで熱心に本を読んでる中学生が珍しかったのか。
おそらく、ぼくに声かけてくるおとなたちは、
夏目漱石とかジュール・ヴェルヌとか
そういう健全なものを読んでると思ったのかも知れません。

ところが残念なことに、
ぼくがその頃夢中だったのは創元推理文庫の海外ミステリーで、
しかもクリスティとかクイーンとかの本格派よりは、
ディクスン・カーあたりの陰惨なタイトルのミステリーだったので、
おとなたちも「・・・・・・」て感じで、それ以上は話しかけてはこなかった。
そんな気がします。

でも、そうやって知らない中学生の読書に興味を持って話しかけるなんて、
それはひどく平和で牧歌的な世界だったなあと思います。
公共の乗り物の中でも、そんな「触れ合い」があったのですねえ…
なんてことを思いながら、昨夜は帰ってきたのでした。

『カッター』は電車内で起こったある事件がきっかけになる室内劇です。
知らない人間同士がギュッと詰め込まれた狭い電車内。
満員電車に乗ってると、、つい「この人たち、今、何を考えてるんだろう」
などと想像してしまいます。すごく楽しいことや幸せなことを思ってる人もいれば、
悪意や憎悪を思い返してイライラしてる人もいるかも。
殺意を秘めてる人もいるかも。まあ、みんな澄ました顔してるけど。

そんなことを思いながら書いた芝居です。
満員電車に押し込まれた経験のない人はいないはず。
あの圧迫感を思い返しながら観て欲しい芝居です(笑)。

昨夜は久しぶりの135酒場でした。
いやー、寒かった。








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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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