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2018-10

ぼくの郷里で拳銃が撃たれた

ぼくの郷里で、誰かが拳銃で撃たれて死にました。
包丁を持って警官に馬乗りになって刺そうとしていたその人を、
別の警官が射殺したという事件です。
同僚を守るためには撃つしかない、と判断したのでしょう。

先日、25年ぶりに帰郷したのですが、
そのときによく車で走っていたあたりが現場らしく、
妹にLINEしたら「こっちは大騒ぎ」とのこと。
東京のニュースでは2番目か3番目の扱いだったけど。

アメリカなら、そんなに珍しい事件じゃないんだろうな。
同じ状況で、もし別の警官が犯人を射殺しなければ、
きっとものすごい非難の嵐が起こったと思います。
「そんなやつは射殺されて当たり前」が、アメリカの常識。

でも日本では、どうなんだろう。
どのニュースも、拳銃使用に対する非難をするわけでもなく、
射殺された犯人を攻めるわけでも擁護するわけでもなく、
誰が正しいとか、何が間違ってるとか、そういう判断はほとんどナシ。
ただ、あった出来事を淡々と伝えていました。

日大アメフト事件に対しては、全メディアが口を揃えて、
日大パッシングの大合唱してる。
まあ、これは善悪がはっきりしてるから、声を上げやすいしな。
こういうときにメディアというのは、
大喜びで「正義の仮面」をかぶるもの。

でも、警官を包丁で殺そうとしてる犯人を別の警官が射殺、
という状況は、これは判断がなかなか難しい。
誰が正しいのか、誰が悪いのか、じゃあ、どうすればよかったのか。
すぐには答えが出ない。

そういう出来事に対して、メディアはひどく冷淡です。
ヘタなこといえば、間違いなく叩かれるだろうし。

でも、こういう事件を何の問題意識も提示せず、サラッと扱ってしまうと、
もしかしたら、日本もアメリカのように、
「やむをえずピストル撃っちゃいました」が当たり前の国になるかも……
なんてことはないのかな。

この出来事をもう少しいろんな角度から取り上げて、
日本という国がこの先何を選択するのか?ということを考える、
ひとつのきっかけにしてもいいのに。
なんてことを、ちょっと思ったりもします。

ちなみに、ぼく自身は、よくわかりません。
もちろん銃社会になればいいなんて思わないです。
まあ、ならないだろうけど。
でも警察官は銃を持ってるわけだし、
「撃つしかない」という状況もあるかもしれない。

昨日の事件では、拳銃は5発撃たれ、
そのうち4発が犯人に命中したそうです。
これだけ聞くと、撃った警官はすごくあわてて撃ちまくったのか、
それとも冷静に判断して狙い撃ちしたのか、
どちらにもとれる。どっちだったんだろう。知りたい。

そして、仲間の警官が殺されそうなのを見て、
自分のピストルの引き金に指をかけるまでの間に、
一体どんなことを考えたのか、聞いてみたい。

武器は、自分以外の誰かを倒すためのもの。
しかしそれが、「自分以外の誰かを守るためのもの」として
使用されたのだとしたら?
きっと正解のない問いなんだと思います。

ただ、確かなのは、
日大アメフト事件みたいにシロクロはっきりしてる出来事もいいけど、
この発砲事件にも、人間の本質や、
この社会がこの先どこへ向かうかの問題がひそんでる。
そういうのを、ちゃんと取り上げろよ、メディアのやつら、
と思ってしまいます。何のためのメディアなんだろう。

どこの局も、同じ出来事を、同じ論調で報じてる、
そのことにちょっとウンザリしてます。
正義の仮面をひっぱがして、本当の本音を声高に叫ぶ、
そんなことを望んでも無理なのか。
それとも、望むこと自体が間違ってるんでしょうか。
正直わかりません。













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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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