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2018-08

それでも「家族」にこだわる理由は何だろう?

同じようなことを延々と繰り返すニュースにウンザリして、
あまりテレビをつけない毎日ですが、
別の意味でテレビを見たくなくなる事件がありました。
目黒の幼児虐待死事件です。

誰もがそうだと思いますが、ぼくもあの手紙を読むと、
怒りとも悲しみとも何とも名づけようのない感情が湧いてきて、
テレビを消してしまいます。

今回は、たまたま被害者の女の子の手紙が残っていましたが、
今まで同じように親の暴力で亡くなった子供たちはみんな、
あんな気持ちで、自分を責め、ひたすら親に許しを乞う、
そんな気持ちだったのだと思います。
こんな事件は、もう2度と起こって欲しくない。

ところで誰かが、日本には児童相談所の数が少なく、
何か問題が起こったときの対応が後手後手になってしまう、
みたいなことを話していたので、調べてみました。

2018年5月4日の時点で、日本の15歳以下の子供の数は、
1553万人。もう37年連続で減少中らしいけど、それでもこの数。

これに対して、全国の児童相談所の数は、208か所。
そこで働く職員数は、10738人。
誰が見ても少な過ぎます。
単純に割算しても、児童相談所は、子供約75000人に対して1か所。
職員数は、子供約1500人に対して、ひとり。

ちなみに、平成18年度に全国の相談所にもちこまれた虐待事件の数は、
なんと。約12万件。きびしい数字です。
これは相談として持ち込まれた数なので、
児童相談所に持ち込まれていない潜在的な事件もあるはずです。
もうちょっとどうにかならないのかな、と思います。

たとえば、働きたくても仕事が見つからない高齢者が今たくさんいる。
これからも、きっと増えてくる。
そういう人たちが、児童相談所からの委託で、
一定の地域の子供のようすを見守るとか、
何か事件の疑いがあれば、さらに深く調べるとか。
そういうことって、できないのかな。
そんなことを、ふと考えたりします。

もちろん、そこにあるのは家族の在り方、親子関係の在り方、
いろんな問題を含んでいるのだろうけど、
少なくとも行政側には、まだまだやれることがたくさんあると思います。

ところで、『万引き家族』、とても良い映画でした。
ネタバレになると困るから詳しくは書きませんが、
「血のつながり」は、とても大事、でも同時に、それにこだわり過ぎると、
恐ろしいことも起こりえるのだ、ということを感じました。
「家族」とは何だろう。家族を結び付けているものは、何だろう。

『万引き家族』が話題になっている、ちょうどそのとき、
目黒の痛ましい事件が起こったのは、不思議な偶然です。

ぼくたちは、なぜ「家族」なのか?
その原初的な問いかけをしてみたい。
昨日から、そんなことを考えています。










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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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