FC2ブログ

2018-10

思いがけない出来事

思いがけないことに遭遇しました。
今、ちょっと切ない気持ちでボンヤリしています。

午後、アコレに行こうと裏道を歩いていたときのことです。
カーブを曲がると、1台の車がとまっていて、
降りてきた運転手が、猫の死体を引きずって
道の脇に移動させている、まさにその瞬間でした。

携帯を耳に当てて誰かと話しながらなので、
きっと運転中も携帯でしゃべっていて、
猫の発見が遅れたかブレーキを踏みそこなったのだと思います。
運転手はそのまま走り去り、
道の端に、頭を血で染めた猫の死体が残りました。

どうすればいいのかわからなくて、
飼い猫か野良猫かもわからず、
ともかく通りかかった知らないおばさんに事情を話し、
「この猫に見覚えありませんか」と尋ねてみたけど、
おばさんは知らないみたいで、
「でも、そこの家の●●さんは、野良猫にゴハンあげて面倒みてるから
知ってるかもしれないわよ」などと言うので、
ふたりで、その●●さんの家に行ってみたが、不在。

そのおばさんも、「かわいそうにねえ」と言いながら去ってしまい、
どうしようかと思いながら、ともかく、このまま放置もできないから、
急いで家に戻り、ちょうどいい大きさの段ボール箱を持ってきて、
それに死体を入れてあげた。

で、「猫が車にひかれてしまいました。飼い猫かも知れないので、
心当たりの人は中を確認してください」と書いた紙を貼りました。

でも、もし野良猫で(じつは、そっちの可能性のほうが高い)、
だとしたら、誰も引き取らず、このまま放置になってしまう、
それも不憫でかわいそうなので、
区役所に電話して、事情を説明したら、
「清掃事務所から取りに行きます」ということで、場所を聞かれました。

清掃事務所、というのが、なんかイヤな言葉の響きだなあと思いながらも、
ともかく、その担当者が来るまでは、もう少し調べてみようと思い、
そのへんをウロウロして、さっきの●●さんの家にも何度か行ってみて、
でも、結局、その猫は野良猫のようで、誰からも無関心のまま。

なんか、だんだん気持ちがふさいできて、
スタスタ歩いていく見知らぬ人をボンヤリ眺めるだけで、
じっとそこに立っていたら、
そのうち清掃事務所の小さなトラックがやってきました。

「あ、電話した者です」
「ああ、どうも」
「あの、まだ飼い猫か野良猫か確認できてないから、
まだ持っていかないほうがいいと思うんです」
「うーん、でも、仕方ないですよ」
そう言って、てきぱきと仕事をする男ふたり。
大きな黒いビニール袋の中に、段ボール箱ごと猫を入れました。

「あの、清掃事務所に運ばれて、それでどうなるんですか?」
「今夜はうちで保管して、明日、霊園に運びます」
ああ、霊園か……その言葉を聞いて、すこし安心しました。

でも、まだ飼い猫の可能性も捨てきれないので、
家に帰って「ここで猫が死にました、白地に黒と茶色の模様です。
心当たりの人は、連絡ください」と紙に書いて、ぼくの携帯番号を書き、
猫が死んだあたりに貼ってきたのです。

今のところ、誰からも電話はありません。
きっと野良猫だと思います。
何の罪もない野良猫が、理不尽に死んだ場面に遭遇した、
なんだか切ない、むなしい気分です。
体は、まだ温かかったです。

こんなふうにして死んでいく野良たちも、いるんだな。
野良猫や野良犬は、自分の死にざまを見せないように、
どこかでひっそりと死ぬというのを、よく聞くけど、
事故で死んだら、その姿を人目にさらされ、放置される、
なんか、つらくなる。あー、なんかなあ。

よくモンプチを持ち歩いて、知らない野良猫にあげたりするけど、
まさか、こんな出来事に出会うなんてなあ。

野良たち、頑張って生きてほしい。
なんかもう、それしかない、考えられない。
どうやってこの文章を締めればいいか、わかりません。










スポンサーサイト

● COMMENT FORM ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://theaternautilus.blog99.fc2.com/tb.php/1200-6ec9c300
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
web.fc2.com/index.html

最新記事

リンク

このブログをリンクに追加する

月別アーカイブ

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム

RSSリンクの表示