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2018-08

多分どんなことにも「終わり」は無いのだろう

毎日よくこんなにいろんなことが起こるもんだと思うくらい、
さまざまなニュースが報道されてますが、中には、
「そうか、これはまだ終わってなかったのか」と驚くものもあります。

久しぶりに見たのが「ブルーホエール」の文字。
まだ続いてるんだ、このゲーム。サウジアラビアで2人の子供が自殺。
それで政府はブルーホエールを禁止したとか。

ブルーホエールはロシアで生まれたゲームで、
参加者にはネットを通じて毎日「課題」が与えられる。
その「課題」は「親に悪口を言う」といった反倫理的な行動が多いのですが、
そのうち「自分の体に刃物で傷をつける」といった
自傷行為的なものが増えていき、そして50日目になると、
「自殺する」という「課題」が。

50日間、素直に「課題」に従い続けた青少年の中には、
本当に自殺する人もいて、ロシアを中心にもう100人以上が亡くなっています。
ブルーホエールの制作者は逮捕され収監されたはずですが、
何らかの形でゲームは続いているようです。

ニュースはほとんどが「ある一瞬」だけメディアに露出し、
世間を騒がせ、やがて消えていく。
しかし、だからといってその事件が終息したわけではなく、
何らかの形で延々と続いてるものもたくさんある。
当たり前のことですが、1度この世に生まれた悪や苦しみは、
簡単にはなくならないということなのでしょう。

今日もある出来事が、ひっそりと報道されました。
「ビキニ事件」です。歴史の教科書でしか見ないこの文字。
しかしまだ続いてるんだ、と驚きました。

1954年、ビキニ環礁でアメリカが水爆実験を行い、
そのとき被爆したのが第五福竜丸。
水爆の犠牲になった負の遺産として有名な漁船です。

ところが、そのときビキニ環礁付近には
第五福竜丸以外の漁船もいた。
しかし政府は第五福竜丸以外の漁船への被害については、
その調査結果を隠し続け、当然、何の補償もしなかった。
これに対して当時の漁民が起こした裁判の判決が、今になって出た。
高知地裁は請求棄却したとのこと。

この判決がどうなのか、正当か不当かはわかりません。
そこまで事情に詳しくないし。ただ驚いたのは、
今もこの出来事の関係者が裁判を続けていたという事実です。
多くの人は人生の多くの時間をこの裁判に費やし、
1954年の実験のことを忘れずに生きてきたのだと思います。

それがどういうことなのか、
その人の人生は、一体どういうものなのか、
ふと考えてしまいます。

もちろん、そういう人は世の中に大勢いると思います。
事件や事故の被害者の人など、
自分の人生を一変させた出来事にずっとこだわり続けて生きる、
そんな人生もあるんだなあと思います。

ちなみに、黒澤明はビキニの水爆実験に影響を受けて、
『生きものの記録』という映画を作りました。
核の恐怖におびえ、南米に移住しようとする老人と、その家族の物語。
三船敏郎の狂気じみた演技を見ていると
ビキニ事件が巻き起こした波紋の大きさを表してる気がします。

報道された出来事は、やがてメディアから消え、
人の記憶からも消えていきます。

しかし、どんな出来事にも「終わり」はなく、
関わった人間は一生なんらかの形でそれに関わっていく。
今さらながら、そのことを考えます。





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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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