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2018-12

部屋の片隅に置かれた、小さくて白い「死」

今日も杉並はゲリラ豪雨の予報。
しかし台風の被害が出ている地方もあるようなので、
ゲリラ豪雨で済めば、まだいいほうなのでしょう。
台風直撃を受けた地方の方、これからの台風の進路上の地方の方、
気をつけてください。今年は本当に「自然」に翻弄されてますね。

前回の稽古場でも話題になりましたが、
今年こんな状態で、年々、異常気象が深刻化していくと、
東京オリンピックなんかまともに開催できないんじゃないか?
2年後の東京湾の水位はどうなってるのだろう。

自分が生きてるうちにこんな状況になるなんて想像しなかったな。
小学生のころに見た子供向の科学雑誌には、
異常気象によって人類が滅びる様子が、極彩色に描かれていました。
でもあの頃は、そんなの遥か遠い未来の話だと思っていた。
それを思うと、不思議というか、恐ろしいというか。妙な気持ちになります。

「未来」という言葉には明るいイメージと暗いイメージがあるけど、
今、全人類アンケートをとったら、どちらをイメージする人が多いだろう。
ぼくはなんだか、2対8くらいの割合で「暗いイメージ」のほうが多い気がする。

国連あたりで全人類アンケートやってくれないかな。
対象は先進国だけじゃなく、発展途上国も含めてください、必ず。
でないと意味がない。

なんてことを、どんよりした曇り空を見ながら考えている午後。
昨夜は、橋口亮輔監督の『ぐるりのこと』を観てました。

この前『恋人たち』を観たとき、ああ、ぼくはやっぱりこの監督が好きなんだ、
と納得し、あらためて『ぐるりのこと』を見直してみたのですが、
きっとぼくは「一見どうでもいいような、意味のないような、なにげない場面の積み重ね」
それが好きなんだろうなあと思います。

なぜならば、現実というものも、
「一見どうでもいような、意味のないような、なにげない場面の積み重ね」
でできているからです。その順列組み合わせが「物語」なのでしょう。

そういえば、レイモンド・カーヴァーの小説の面白さも、
やはりその順列組み合わせ。やっぱり、おいら、こういうのが好きなんだな。

あと、ちょっと気がついたのは、『ぐるりのこと』では、ふたりの赤ん坊について、
生まれる場面も死ぬ場面もどちらも無い。ただ、部屋の隅の小さな祭壇だけ。

『恋人たち』でも、通り魔に殺された妻に関して、その殺される場面や葬儀の場面は無し。
ただ、部屋の隅の小さな祭壇だけ。

日常生活の中の、わずか数十センチ四方の一角でしかない「死」、あるいは「死者」。
それが、今の時代の中での「死」の形、日常生活の中での「死」の形、
そういうことなんだろうなあと思った。
そんなことを思いながら眠れない夜の『ぐるりのこと』は、なかなか染みてきました。

降りそうで降らないですね。
ただ、思わせぶりな風が吹いてます。
今日は朝から原稿仕事やったので、午後は脚本の手直し。
今、ちょっと大きな手直しをしていることを、役者さんたちは知りません。
昨日の朝、起きたときに「あ!」と気づいたことがあったので。
せっせと手直し。次の稽古までに頑張ろう。

よし、コーヒー淹れます。







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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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