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2018-12

「……」のことを考えるのは、じつはとても楽しいのだ

蒸し暑かったせいかクタクタになって帰宅。
シャワー浴びる気にもならずソファに寝転がって、
たまたまEテレでやってる「100分DE石ノ森章太郎」を見てます。

漫画にはうといので石ノ森章太郎といっても
『サイボーグ009』くらいしか知らないのだけど、
この番組は、毎回、ある作家や漫画家を取り上げて、
それをとことん愛してる人たちが語り合う、
その熱い感じがたまらなく好きで、ついつい見てしまいます。

誰かが本当に好きなものについて語ってるのを見るのは、
なんだかこちらも温かい気持ちになって、いいものです。
そんな時は誰でもみんな、優しくて、おだやかな顔してるし。

ところで誰かが、石ノ森章太郎は、セリフの中に「……」が多い、
それが素晴らしい、みたいなことを話してます。
「……」をどう解釈するかはいろいろ。
しかしそこにあるのは、石ノ森章太郎の「こだわり」であると、
その「誰か」は話してる。なるほど、確かにそうだなーと思います。

脚本を書くときも、「……」の入れ方は、けっこう真剣に考えます。
脚本なのだから、「……」は無音、沈黙、役者は黙ってる。
何秒間黙ってるのか、黙ってる間どんな表情をするのか、何を考えるのか、
それは役者によっていろいろ。何らかの意味を持たせることもあるし、
単なる静寂が欲しいこともある。「……」は、とても使い道がある。

「どうしても、こうしてほしい」という要求がある場合は、
こちらから、「ここの……は、何秒間の沈黙で」などと言ったりする。
あるいは、役者の生理にまかせてしまうこともある。
場合によって、いろいろ。

漫画の場合は、どうなんだろう。
読者まかせだから、「……」をどう受け止めるかは、
完全に読者の感覚や判断にゆだねるしかない。
もちろん、作者の意図どおりになるとは限らない。
限らないとわかっていながら、それでもこだわってしまう、
それがこの漫画家のすごいところなのでしょう。

ともかく重要なのは、
「……」はとても大切な表現のひとつだということ。
みんながこだわらなければならないものだということ。
なのでしょう。

なーんてことを思いながら、テレビをボケーッと眺めてる。
今日は、久しぶりに烏森で稽古でした。
前回から、同じ場面を何度もやってます。
少しずつ変化していくのは、やっぱり見てて聞いてて楽しい。
明日は下北沢だよ、みんな遅刻しないようにね。
ぼくは疲れた体を鞭打ってシャワー浴びますです。








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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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