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2018-12

彼は「貧しさ」ということを教えてくれた人でした

外出から帰ってきて、さて原稿書くか、と思いつつもテレビをつけたら、
『徹子の部屋』に岡林信康と坂崎幸之助が出ていて、つい見てしまう。
岡林信康さんを今でもテレビで見るなんて……と思いまして。

小学生から中学生の頃の記憶があれこれよみがえります。
当時は、いわゆる4畳半フォーク全盛の時代。
家族と一緒にいるのがつくづく嫌で
ひとりで部屋にこもってラジオばかり聴いていた僕にとって、
吉田拓郎、泉谷しげる、井上陽水たちの歌が、
いろんなことを教えてくれました。

そんな中で岡林信康は、「神様」なんて言われてた人。
神様はぼくに「貧乏」というものを教えてくれました。

山谷のドヤ街で生きる労働者たちを歌った「山谷ブルース」や、
妻に逃げられた靴職人の父親の仕事ぶりを、その娘の視点から歌う
「チューリップのアップリケ」などの名曲を通して、
貧しさとは何ぞや?ということを子供のぼくに教えてくれました。

当時は、貧しさを知ることは社会の矛盾を知ることにつながった。
社会や政治が、巧妙に「貧しさ」を隠している現代と違って、
貧乏な人は、まんま「貧乏」そのものでした。
ひと目見るだけで「あの人は貧乏」とすぐわかった。

そして僕も、自分の家が、じつは貧しいということを自覚し始めていました。
自分の日常のあちこちに「ああ、うちは貧乏なんだ」と思う出来事が、
いくらでも転がっていました。貧乏の発見。

だから、子供とはいえ、岡林信康の歌を聴きながら、
どこかに共感するものを感じていたのだと思います。

確かこの人はキリスト教徒で、社会運動にも参加していて、
でもやはり歌うことを通して社会の矛盾に抵抗していた。
そんなおとながいることを、「かっこいい」と思っていました。

そんな岡林信康さんが、今、黒柳徹子としゃべっている、
なんだかちょっと不思議な光景でした。

ちょっと昼間から、子供の頃のことをいろいろ思い出してしまい、
なんだかいたたまれない気分になってしまい、
とりあえずブログに書いておこうと思ったのです。







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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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