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2018-12

少年時代のドキドキをリピートしてみようと思う

まさかこのままでフェードアウトしてほしくない。
「新潮45」が休刊になったのは、単に掲載した雑誌の問題に過ぎなくて、
本当の問題はあんな無知な暴言を吐く政治家や評論家がいて、
愚かな差別意識が存在してるというその事実。

「こうなれば、この問題は解決」という着地点なんか無いんだろうけど、
何らかの形で誰かがきちんと議論し続けて欲しい、と思います。

いや、新潮社も興味深いが、国書刊行会です、重要なのは(笑)。
国書刊行会って、マイナーだけどすっごく読んでみたいシリーズとか、
創元や早川が手を出さない古いミステリーなんかを出す出版社だけど、
この国書刊行会という重々しい会社名からして、多分間違いなく
国会図書館の近くとか皇居が見える場所なんかにあると思ってた。勝手に。

で、調べてみたら、板橋区志村。え? ああ、そうなんだ。へえ。
出版社に勤務してた頃、某印刷所があってよく行き来していたあたりだ。
なんか、急に身近になったぞ国書刊行会。

昨夜は遅くまで戸川安宣『ぼくのミステリクロニクル』(国書刊行会)を読んでた。
東京創元社の名物編集者の自伝みたいな本。

ぼくよりちょっと年上の人ですが、その少年時代の読書体験の始まりから、
ミステリーとの出会い、そして編集者人生について語られています。

あー、なんか、なんだかねえ、自分の少年期と重なる、
というか、きっと多くのミステリーファンがたどってきたプロセスなんだろうなあ。

創元推理文庫やハヤカワのポケットミステリーとの出会いから始まり、
どんな作家に夢中になって、どんな変遷をたどって、
その間、世の中にはどんなカルチャーが広まって…みたいな本。

この人と創元推理文庫の出会いはディクスン・カーらしいけど、
ぼくもカーには夢中になった。『盲目の理髪師』『曲がった蝶番』……
あと、ヴァン・ダイン、そしてウィリアム・アイリッシュ……懐かしい。

家が貧しくて小遣いが少なくて、なんとかやりくりして毎月買ってた、
創元推理文庫の1冊1冊が宝物でした。
みんな同じような思いして読んでたんだな。

今でも創元推理文庫の目録は出てるんだろうかと思ってネットで調べたけど、
どうも出てないみたいだな…いや、作られてはいるんだろうけど、
昔のように、本屋に山積みされていて「ご自由にお持ちください」なんて、
そんな夢のようなことはやってないだろうなあ。このご時世だし。

それで、今朝なんとなく思ったのです。
創元推理文庫をまた最初から1冊ずつ読んでいこうかな。
あの頃の、何も知らなかった10代の少年時代の、あのドキドキ。
あれをもう1度体験するために、自分の読書変遷をもう1度たどり直してみる。

翻訳ミステリーに夢中になり、無頼派の小説に読みふけり、
国文科に入って日本の近代文学を読みまくり…という変遷をリピート。
読書でたどり直す自分の少年時代。おお、なんか楽しくなってきた(笑)。

でもね、調べたらガストン・ルルーの『黄色い部屋の謎』は創元のは絶版?
早川しか出てない? そんな感じでいろいろ事情が変わってるみたいです。
クロフツの『樽』は? ミルンの『赤い館の秘密』は? 古本でも高そうだな。
フィルポッツの『赤毛のレドメイン家』は持ってる。今も、たまにパラパラめくる。

自分が一番感受性豊かだった頃、とても夢中になったもの、心酔したもの、
そんなものをあらためてたどり直すって、なんか、すてきじゃないですか?

見るもの読むもの、すべてが新鮮だった。
あの感じを、もう1度、味わってみたい。
本屋があいたら、さっそく行ってみよう。
その前に、ちゃんと仕事しますよ。













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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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