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2018-12

名も無き時計店の、閉店の挨拶のこと

ずっと探していた本があるのですが、まあ無理だろうと思って、
ネットで紀伊國屋書店本店の在庫検索したら、ちゃんとありました。
いやあ、お恥ずかしい。よりによって新宿紀伊國屋書店ですぜ。

新宿で本屋といえば西口のブックファーストしか行かなくて、
東口から少し歩く紀伊國屋書店は最近めったに行かなくなってた。
反省します。紀伊國屋書店は、どうあっても紀伊國屋書店なのです。
本当に申し訳ない。これからは東口にも足を運びます。

朝から少し原稿を書いて、さっそく新宿へ。
そして、目指す本をやっと手に入れて帰ってきました。

で、帰りにパールセンターを歩いていたら、
古い時計店のシャッターが下りていて、一枚の張り紙が。

それは、70年以上も続いた時計店の、閉店のお知らせでした。

マジックの手書きの文字で書かれたその挨拶文には、
店主が5月から病気で、もうこれ以上は店を続けられないということが、
丁寧な文章で書かれていました。

店全体がホコリをかぶったような古い時計店で、
お客さんがいるのを見たことはありません。

この店、大丈夫なのかな、通るたびにそう思っていましたが、
その挨拶文には、「いつ店主が戻ってくるのか。
時計が壊れたのだが、修理はこの店だと決めているので、
早く戻ってきてほしい」といった手紙が数多く寄せられていることが、
申し訳なさそうに書かれていました。

店に来るお客さんはほとんどいないけど、
ここの店主の、時計職人としての腕を信じて、
修理はここ、と決めていた人が、大勢いたのでしょう。
そんな人たちに支えられていた店なのだと、初めて知りました。

壊れた時計は、もうこのまま修理されないのだろうか。
ちょっと気になりました。

阿佐ヶ谷に住むようになってから3年になります。
パールセンターはそこそこ有名な商店街ですが、
この3年の間に、ずいぶん店がなくなりました。

高齢者がやっている店が多いのですが、
その人たちが病気になったり、亡くなったりしたら、
店は誰にも引き継がれず、そのまま閉店することも多いようです。

それは時代の変化だから、仕方ないのだとは思います。
その変化を、けっこう目の当たりにしています。

張り紙に書かれた丁寧な挨拶文には、
店主の、素朴で、ひたむきな人柄がにじんでいました。
時間の流れには、だれも逆らうことはできないのだと思います。

その張り紙を読んで、ぼくも考えたことがあります。

それは、シアターノーチラスのことです。




ここ数か月、ずっと考えてきたこと、
それをきちんと言葉にして書き残しておきたい。

それは誰にとっても、さして重要ではない、
ただ、ひとつの無名な劇団の、無名な主宰の、
小さな小さな独白の言葉です。

とくに書かなくても誰も困らない、
書いたところで、あっけなくスルーされそうな言葉です。

それでも、きちんと言葉にして、文字にして、
残しておきたいと思います。

次のブログで、それを書こうと思います。
もう少し、頭の中を整理して。
というわけで、小さなブログの、小さな予告編です。

時計店のこと、とても寂しい気持ちです。






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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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