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2019-02

記憶の金庫が欲しい、けっこう真剣に思う

ずっと以前につきあいのあった編集者さんたちに連絡とりたくて、
仕事していた出版社や編集プロダクションのことを検索。
思った以上の会社が倒産や廃業していて、予想はしていたけど、
やはり寂しいなあなんて思ったりしてました。

そんな時、ずっと前に付き合ってた人の名前を発見。
某出版社の編集者だったのですが、すごく懐かしかった。
そこも倒産したらしいけど、彼女は今もこの業界にいるのかな。

そんなに長い付き合いではなかったけど、
その人と過ごした時間を久しぶりに思い返したりしてました。

誰かと付き合っていたり、いや、恋人や配偶者ではなくても、
家族でも友達でも同僚でも何でもいいけど、

「今、この瞬間のことを、ずっと忘れない」

そう思うことが、ときどきあります。
あまりにも幸せで、あまりにも嬉しくて、あまりにも安心できて、
いろんな気持ちの中で、「きっと今、かけがえのない瞬間だ」と思う。
今まで、何回か、何十回か、あった。そんな一瞬。

でも、真剣に思い返そうとすると、案外忘れてる(笑)。
あの時は「今のことを絶対に忘れっこない」と思ったのに。
いやあ、きれいさっぱり忘れてる。……なぜだ?
 「人間の記憶なんて、いい加減だなあ」と記憶力のせいにする。

そんな瞬間のことを、もっときちんと覚えておけば、
人生は、もっとすてきになるんじゃないか?

しかし、そのとき自分で意図的にブックマークつけた出来事は、
案外、なかなか出てこない。
記憶はどんどんアップデートされてるらしい。
なんだ、意外と味気ない人生だなあと思いきや……


逆に、ずいぶん前のことなのに、はっきり覚えている一瞬もある。
べつにそのときは「この瞬間を忘れない」なんて思わなかった。
でも、今、過去を振り返ると、びっくりするくらい鮮明に、
そのときの情景や気持ちがよみがえってくる場面がある。

すぐ忘れると思い、ブックマークしなかった。
ただの通過点のはずだったのにな。

でも、今になって思えば、あれはとても大切な場面だった、
あの場面を境に何かが変わった、とか、
あの場面のときに大切なことに気づいた、とか、
時間が過ぎてみると、大きな意味を帯びている。
もしかしたら、そっちのほうが、本当に大切な記憶なんだろうか。

幼稚園のとき、初めて友達と取っ組み合いの喧嘩したときのこと。
中学時代に家出して、駅のホームで電車を待ってたときのこと。
高校時代、父親が泣くのを初めて見たときのこと。などなどなど。

大切だからこそ、記憶が今も残ってるんだろうか。

「覚えていること」と「忘れてしまうこと」の差って、何なのだろう。
何がそれを決めるのだろう。
記憶は、自分では選べないのだろうか。

記憶の金庫が欲しい。ずっとしまっておきたい。
しかし、そうもいかないのか。
人間は、不自由だ。

などと考える年末の、とある1日です。





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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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