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2019-02

「見える」とか「聞こえる」とか、そういうことについて

昨日原稿を送ったのでこの週末はゆっくりと思ったら、3連休なんですね。
知らなかった。何の予定もないので、連休用に、映画をたくさん借りてきた。
なんたるゼイタク。

今日は河瀬直美監督『光』を観てました。
極度の弱視で、今や全盲寸前の写真家と、
視覚障害者のために映画に解説用のナレーションをつける仕事をしてる女性。
そのふたりの交流の話です。「光」というタイトルの意味もいろいろ。

弱視のために日常生活さえも不便な写真家は、
しかしお気に入りの古いカメラを持っていて、ときどきシャッターを押す。
自分の目では見えてない世界が、カメラにはちゃんと写ってる。
「見える」とは何だろう?と思いながら観てました。

そして、目と心とは、どんなふうにつながっているのか。
目で見たものが、その人の心をつくるのか、
その人の心が、目に見えるものの見え方を決めているのか。

最近、ある必要があって「突発性難聴」のことを調べていました。
「耳が聞こえなくなる」ということがどういうことなのか。
耳が聞こえない人は自分の声もわからない、
自分の声の大きさや調子がわからないので、
話すことも、やがて不自由になっていくのだそうです。

人間の五感、それぞれのつながり、そしてその五感と心との関係。
いろんなことを考える映画です。

そしてさらに言えば、芝居というものは、多分、
観る人の五感がすべて健全であることが前提のもの。
もしも役者の姿が見えなかったら?
セリフが聞こえなかったら?
そんなことも思います。




【ノーチラス小史】

第3話 チョコレートカンパニー

あらためて劇団を立ち上げて芝居をやろうと思いついたのは、
2006年のことです。千葉県流山市に住んでいました。

なぜいきなり芝居を思いついたのかは、今まで何度も書いてきました。
離婚をしてひとり暮らしをしていて、「家族」的なつながりが欲しかったとか、
原稿仕事が減って、「書く」ということに飢えていたとか、
そういういろんな理由が重なったからです。

昔から熟慮して行動を起こすというよりは、
思いついたら、まず先にパッと体が動くタイプです。
この時も「とりあえず種子を蒔いたら、どうなるのだろう?」くらいの気持ちで、
「演劇ぶっく」に「劇団員募集」の告知を出しました。
そうして集まった人たちで立ち上げたのが劇団チョコレートカンパニーです。

この劇団名には、誰でもフラッと観ることのできる気軽な劇団にしたいとか、
内輪でこじんまりと楽しめる、居心地のいい劇団にしたいとか、
そういう気持ちがこめられていました。

あまり敷居を高くせず、アットホームな雰囲気にしたかった。
逆にいえば、最初の頃は、「上を目指す」とか「いずれ下北沢で」といった、
そんな大きな目標は一切なかったというわけです。

小劇団というものを取り巻く環境やカルチャーとしての意味も、
かつて芝居を観たり劇団トムソーヤをやっていた頃とは少し違っていました。
また観客も少し変化していました。
そんなことが芝居を続けていくにつれて、何となくわかってきました。

そんな時代の変化に翻弄されていくぼくたちですが(笑)、
新しい劇団の立ち上げメンバーは渋谷の某喫茶店で顔合わせ。
旗揚げ公演は『金の夜・銀の森~木々のささやきを聴くためのいくつかの方法』。
場所は千本桜ホール。
かつてと同じ演目を同じ劇場でやる、それがぼくの再スタートでした。

そしてこのチョコレートカンパニーの旗揚げ公演は、
渡辺大介君など後に末永く一緒に芝居をやっていく人々との出会いでもありました。
とはいえ、正直にいえば、ぼくはこれほど長く芝居をやるとは、
当時は全然思っていなかったのですが。










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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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