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2019-02

久しぶりに大きな劇場の芝居を観た

暑いときも寒いときも野良猫たちが気になります。
今はどこで寝てるんだろう。今日はソワレにもマチネにも会えました。

昨夜はBunkamuraでフィリップ・ブリーン演出『罪と罰』を観劇。
フィリップ・ブリーンのことはよく知らないのですが、英国の演出家だそうです。
日本人の舞台を演出するのは3回目で、
過去2回はテネシー・ウィリアムズだったらしい。

今回はドストエフスキーの原作を自分で戯曲化。
休憩をはさんで長い芝居でしたが、腹にドカンとくる見応えのある芝居。
久しぶりに良い気分でした。

舞台全体が階段状になっていて、劇場に入ってセットを見たとき、
ああ、そういえば蜷川幸雄の『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』も、
舞台全体が階段だったなあと思い出したのだけど、
蜷川のほうは美しい百貨店の階段。

しかし『罪と罰』はいろいろなガラクタが置かれた場末の吹き溜まりで、
そこが酒場になったり、ラスコーリニコフの部屋になったり、ソーニャの家になったり、
もちろん金貸しの婆さんの家=殺人現場になったり。
しかも、アンサンブルの中に楽器の演奏者がいて音楽は生演奏。
こういう雑然としてカオスな舞台作りはとてもいいものです。

物語もとてもわかりやすく、三浦春馬がうまくて、人物の心情がよく伝わってくる。
良いか悪いかは別にして、感情移入しやすい芝居でした。
例の有名なセリフが出てくる場面も、「へえ、なるほど」というような意外な演出。
長さを感じさせない、とても良い舞台でした。

物語の登場人物以外にも、ほとんどセリフのない「背景の人々」がたくさんいる。
こういうのが好きです。うじゃうじゃ人がいる芝居、作りたい。
とりあえず『罪と罰』を読み返しますかね。
ぜひとも、この演出家さんに、カラマーゾフも悪霊も作って欲しい。

帰りは神泉駅前で飲んで東電OL殺人事件の現場を見学。
総じて「人間の業と向き合った夜」といえましょう。
今日は寒さがシベリアのようにしみます。










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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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