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2019-02

「コンビニ問題」と「町田事件」に共通するもの

今日は北風ではなくて南風だったそうです。
道理で外を歩くと空気が暖かくて気持ちがいい。
フラッと飲みに行きたくなります。

さて、一昨日ここに書いた「コンビニからエロ本が消える問題」。
世間に注目されることもなくひっそり進行するのかと思っていたら、
案外いろんな人がこのことについてネットで発言していて、
知らなかったこともたくさん書かれていてビックリです。

わりと多いのは、「あれは日本の恥」論への反論。
「あんなワイセツな表紙の雑誌がコンビニで売られているのは日本だけ」
という理由からコンビニからの撤退につながったけど、
欧米諸国ではもっと露骨なものが街のスタンドなんかで売られてる。
「日本だけがひどい状況」というのは誤った認識。
こういう意見は多いみたいです。

あと、そもそもコンビニで売られてるアレ系の雑誌は「18禁」ではなく、
分類上は「18歳以下でも買える雑誌」らしい。
だから表紙などには出版社側の自主規制もあるし、かなりソフト。
(逆にいえば「18禁」じゃない過激な出版物も存在するわけですが、
当然そういうものは、コンビニには置かれていません)

それから、なかなか切実だなあと思ったのは、
コンビニで売られてるエロ系の雑誌を買うのは、多くは高齢者だという現実。
若い人は、PCやスマホを使ってネットにそういうものを求める。
その代わり、今や「紙のエロ」を求めているのは、
ネットとは無縁の高齢者がほとんど。

だからコンビニにそのテの雑誌が置かれないと、
高齢者はそういうものを手に入れる手段がなくなるということです。
これ、ちょっと笑い話っぽいけど、かなり深刻だと思います。
高齢化社会の深刻な問題のひとつに「欲望」があります。
知り合いの編集者が言ってたけど、エロ系の雑誌の愛読者カード、
あれを送ってくる人の平均年齢は40歳以上、かなり高いそうです。

つまり、コンビニに置かれているエロ雑誌には、
かなり切実な需要があるということです。
こういう側面もあるということを、
もっとたくさんの人が知ってもいいような気がします。

人間には「聖」の面と「俗」の面があって、
その両方があってこの世の中は成り立っています。
人間という生き物に「俗な部分」がある以上は、
どこかにそれを受け止めるものがないと、きっと歪みが出る。
そんな気がします。
少なくとも「みっともないから全部切り捨てよう」では済まされない。

で、そういうことを考えていて、もうひとつ思ったのは、
コンビニの話には、昨日ここに書いた「町田総合高校」事件と
とてもよく似た側面があるということです。

コンビニの問題は、見えるところにエロを置かない、
見えなくすることで「よし」とする考え方。

そして教育現場における暴力や体罰の問題は、
「教師が生徒に手を上げるのは暴力という絶対悪だから、
それを一切認めない」ということで「よし」とする考え方。

不都合なもの、汚いもの、俗なもの、そういう「負の要素」を、
「とりあえず見えるところからすべて締め出す」。
そして、「よし、これで社会がキレイになった。
これで世の中は安全になった。すばらしい国になった」
とする安易な考え方。そんなものが裏にあるのではないか?

「見えないところに隠してしまう、すべて封印する」
そうすれば一見なにかが解決したように見えるけど、
でも、人間そのものは何も変わってない。
人間は相変わらず「聖」と「俗」の両方を持ち合わせている。

そう考えると、いつか何かの形で、
何らかの「ひずみ」が噴き出すような気がします。

「くさいものにはフタ」の考え方で、
見た目だけキレイな世の中を作っても、
じつは何も解決していないかもしれない、ということを、
なんだかつくづく感じます。

いつかどこかで手痛いしっぺ返しがこないのかな。
ちょっと真剣に考えてしまいます。










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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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