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2019-12

ぼくも眼鏡かけてますが、なにか?

「人に冷たいイメージを与えるから」という理由で、
女性社員が仕事中に眼鏡をかけることを禁じた企業の話が話題ですが、
驚くというよりも完全にアキレ果ててしまいながらも、
あー、これが日本なんだなあという気持ちにもなってしまう。

ラグビーのWカップで来日した海外のメディアの人たちが、
日本人の礼儀とかルール順守の精神とかをホメちぎる記事もあるけど、
なんか、日本というひとつの国の「表裏一体」という感じもします。

皮肉なたとえ話ですが、もしも海外の人が日本企業を訪れて、
「日本人はみんな笑顔がすばらしく礼儀正しく、暖かい接客をしてくれた」
と感動したとしても、じつはその企業には「女性は眼鏡禁止」のルールがあったら?
それを知ってもやはり海外の人は、日本人の笑顔に感動するんだろか。

なんか、日本て国は、きちんとしてそうで間が抜けてるというか、
むちゃくちゃ先進国のフリして、じつは、むちゃくちゃ遅れてるというか。
なんか、へんな国だな。

話しは少しズレるけど、今だに「表現の自由」についての論議は続くし、
薬物で逮捕された役者が出てる映画への助成金が中止になったりするし、
なんかねえ、何なんだ、この国は、何がしたいんだ一体。
そんな気分になる今日この頃です。
どこかおかしい、何かおかしい。

それはそれとして、この3日間は、『ある結婚の風景』という映画を観てました。
なぜ3日間もかかったかというと、全部で6時間近い映画だから。
1日2時間鑑賞。

映画? いや、本国スウェーデンではテレビシリーズとしても放映されたらしい。
だから6回分のドラマを一挙に観たことになるのかな?
もちろん、映画として劇場でも公開されたらしいけど、
こんなことができるのもスウェーデンの巨匠ベルイマン監督だから?

ともかく、イングマール・ベルイマンの最高傑作ともいわれる作品を、
やっと観れました。いや、ほんとに最高なのかな。
「叫びとささやき」なんかのほうが、ぼくはすごかったと思いますが。

「ある結婚の風景」は、文字どおり、一組の夫婦の数年間の物語ですが、
6時間近い映画なのに、その8割は、室内での夫婦の会話だけが延々と続く。
そういう意味では、舞台のような映画でもあります。

室内での夫婦だけの会話ということで、
ある意味では、ふつう夫婦が絶対に他人の前では話さない聞かせないことを、
この映画は、ずーーーっと映し出してることにもなる。
ずーーーーーーーっと、延々と。

愛について、家族について、憎悪について、セックスについて、などなど、
ふたりは言葉を費やして、自分の心情を吐露していく。
正直、最初は「これが6時間近くも続くのか」とメゲそうになったが、
そのうち、つい引き込まれてしまうのは何故だろう。

ふたりの「話さずにはいられない、伝えずにはいられない」という原動力が、
やがて、ふたりの関係を破滅させ、そして再び引き寄せ……て感じで、
いろいろな受け止め方ができると思います。

この夫婦には、そういう原動力があり、言葉を惜しまなかったからこそ、
この夫婦なりの、ひとつの「答え」にたどり着いたのでしょう。
「言葉を惜しまない」というのは、やはり大切なのだと思います。
とても、しみる映画でした。

今朝はEテレの早朝にやってる俳句の番組に、
作家の藤野可織が出ていて、
最近「おはなしして子ちゃん」という短編に衝撃を受けたばかりだったので、
つい見入ってしまった。

この俳句の番組は、なかなか侮れないのですよ。


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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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