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2019-05

鏡で、狂う

今、ゴミを出しにいったら、
ゴミ捨て場に大きな鏡が捨ててあった。

割れてるとか、汚れてるとかなら、
捨てられてるのもわかる。

でも、どう見ても割れてもないしヒビも入ってない、
とりたてて汚れてもいない。

誰だか知らないが、なぜこの鏡を捨てたのだろう?

……と、さっきから考えてる。

なにげなく鏡を見ていたら、
何か映ってはいけないものが映っていた?
ありえないものが見えた?
それとも、何かがとりついた?

「この鏡、捨ててしまおう」、そう思わせる理由が気になります。

鏡は、正気と狂気の紙一重、の場所に存在してますね。
江戸川乱歩の、何という短編だったか忘れたけど、
球体の鏡というのが出てきて、あれはひどく怖かった。

人が中に入れるくらいの大きさの球体を作る、
ただし、その内側は鏡になってる。
つまり鏡をギューッと曲げて球体にして閉じる、というわけです。

その中に人間が入ったら、果たして、何が映っているのか。

たとえば2枚の鏡の間に立てば、無限に続く自分の姿が見える。
それは、まあ想像がつく。

ならば、球体の鏡の中に入ったら?

乱歩の小説では、確か、実際にそれをやった人間が描かれている。
で、彼が何を見たのかは書いてなかったけど、
ただ、その球体から出てきたとき、彼は発狂していた。
……と思う、ずいぶん前に読んだので、細部の記憶があいまいです。

あー、彼は何を見たのだろう。
知りたい、いや、知りたくない。どっちだ。

もし、その球体の鏡が目の前にあれば、
僕はその中に入る勇気があるだろうか。
発狂する危険をおかしてでも。

とりあえず今夜、あのゴミ捨て場に捨てられていた鏡から、
何かが這い出してこないことを祈ろう。





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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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