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2019-05

モーツァルト、チャプリン、漱石

飛行機の出発が遅れると、閉所恐怖症ぎみの人でなくても
なんだか息が詰まってイライラするもの。

離陸が遅れて乗客たちのあいだに不穏な空気とストレスが広がっていた
KLMオランダ航空の機内で、
アムステルダムの交響楽団がモーツァルトの生演奏を始めたという出来事。
乗客たちは、笑い、なごみ、最後は拍手喝采。YouTubeで映像も見ました。

1日の終わりに、なんだか、ほっとするニュース。
音楽って、言葉が通じなくても、人の心に伝わっていくものなんですね。

最近、横尾さんが話してたチャプリンの『モダンタイムス』の話を思い出したけど、
もうひとつ思い出したのは、夏目漱石の『道草』。
うろ覚えなんだけど、絵や書などの芸術は、人の心を絵や書という別の形に置き換える芸術表現。
しかし音楽は、人の心をそのままの形(というか音階や音響)にして人に届ける芸術表現。
……というような意味のことが書かれていた。
ほかの芸術表現と音楽とを区別しているのが、読んだときなんだか新鮮だった。
そんなことも思い出しました。漱石も、もしかしたら、
理解するとかしないとかに関係なく、心というものがあれば、音楽は誰にでも通じる、
みたいなことを感じていたのでしょうかね。

それでいくと、芝居というものももしかしたら、
人間が「そのまま」の何かを伝えるものなのかもしれません。
役、というものがあるにはあるけど、
役には、役を演じる人の、生身の息遣いや思いや生き方などなど、が映し出されている。
なんていうか、すごく「そのまま」な感じがする。

なんといっても演じる人の声や身体や表情などなど、すべてがそのまま関わってるんだもんね。

漱石さんは、芝居のことをどう感じていたのでしょうかね。

今日からさっそく、11月公演の脚本を使っての稽古が始まりました。
まだ一部だけですが、読み合わせをやって感触をつかむ。

いろんな発見があって、やっぱり稽古って面白い。
また週末、稽古に出かけるのが、本当に楽しみです。
新しい出会いを、たっぷり堪能します!

みんな、また来週!

あ、漱石の『道草』には、和菓子の羊羹の美しさについて語るところもある。
すぐに羊羹を食べたくなるような文章です。
一生、羊羹なんか食うもんか、と思ってる人に、ぜひ読んで欲しいです(笑)。



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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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