2度目の『フラスコ』
JRのある駅の切符売り場。
目の前で、ひとりのお年寄りが携帯で話していた。
頭は真っ白で、なんとなくアインシュタインに似てる雰囲気。
きっと戦争の記憶もあるだろう、つらい時代も悲しい時代もあっただろう、
そんな小柄な老人は、携帯の相手の話に「うん…うん…」と相槌を打ち、
自分からはあまり話さない。しかし、しばらくしてから、たったひと言。
「……愛してるよ……」。
そしてそのお年寄りは、携帯を切った。
真昼間の駅前、車の騒音と雑踏の音にまぎれて聞こえたその言葉が、
なんだかとても、愛しかった…なんて言ってはいけないんだと思う。
その言葉にこめられた気持ちや積み重ねてきた時間の長さなど、
僕には、想像すらできないだろうから。
真っ白な頭になり、誰にも見向きもされない、平凡でどこにでもいそうな
ひとりの小さな老人になった今、相手の言葉にじっと耳をかたむけて、
そして「愛してるよ」と静かに告げる誰かがいること。
多分それは、幸せとか不幸せなどとは関係のない、もっと別のことなんだろうな。
いつもこのブログとmixiの日記とは、別のことを書くようにしてますが、
この出来事はとても印象に残ったので、両方に同じこと書きます。
両方読んで下さっている方、すみません。
今日は秋葉原にて『フラスコ』上演。
ご来場いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
舞台ではいろいろあったようですが(役者さんたちの人知れぬ戦いは、あとで聞きました)、
僕は、とても満ち足りた気持ちで帰りの電車に揺られていました。
7月に続いての再演でしたが、この2ヶ月で芝居として「成長」していたのが、とてもうれしかった。
3人の役者さんも、それぞれいいところが出せたと思います。
最後の挨拶のとき、司会の方に(ウラダイコクの女優さん)、ノーチラスのことを
いろいろ話題ふっていただきました。ありがとうございます。
なんだかいろんな人に感謝して終える一日は、とても幸せだと思います。
というわけで、いよいよ新作『ケプラーの憂鬱』、本格的に始動です。
ご期待ください!!
目の前で、ひとりのお年寄りが携帯で話していた。
頭は真っ白で、なんとなくアインシュタインに似てる雰囲気。
きっと戦争の記憶もあるだろう、つらい時代も悲しい時代もあっただろう、
そんな小柄な老人は、携帯の相手の話に「うん…うん…」と相槌を打ち、
自分からはあまり話さない。しかし、しばらくしてから、たったひと言。
「……愛してるよ……」。
そしてそのお年寄りは、携帯を切った。
真昼間の駅前、車の騒音と雑踏の音にまぎれて聞こえたその言葉が、
なんだかとても、愛しかった…なんて言ってはいけないんだと思う。
その言葉にこめられた気持ちや積み重ねてきた時間の長さなど、
僕には、想像すらできないだろうから。
真っ白な頭になり、誰にも見向きもされない、平凡でどこにでもいそうな
ひとりの小さな老人になった今、相手の言葉にじっと耳をかたむけて、
そして「愛してるよ」と静かに告げる誰かがいること。
多分それは、幸せとか不幸せなどとは関係のない、もっと別のことなんだろうな。
いつもこのブログとmixiの日記とは、別のことを書くようにしてますが、
この出来事はとても印象に残ったので、両方に同じこと書きます。
両方読んで下さっている方、すみません。
今日は秋葉原にて『フラスコ』上演。
ご来場いただいた皆さん、本当にありがとうございました。
舞台ではいろいろあったようですが(役者さんたちの人知れぬ戦いは、あとで聞きました)、
僕は、とても満ち足りた気持ちで帰りの電車に揺られていました。
7月に続いての再演でしたが、この2ヶ月で芝居として「成長」していたのが、とてもうれしかった。
3人の役者さんも、それぞれいいところが出せたと思います。
最後の挨拶のとき、司会の方に(ウラダイコクの女優さん)、ノーチラスのことを
いろいろ話題ふっていただきました。ありがとうございます。
なんだかいろんな人に感謝して終える一日は、とても幸せだと思います。
というわけで、いよいよ新作『ケプラーの憂鬱』、本格的に始動です。
ご期待ください!!
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