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2019-05

もう1度、記憶について

今日は映画観賞の日にしようと思い、
朝からフェリーニの『青春群像』、
シドニー・ルメットの『12人の怒れる男たち』を観て、
3本目、今村昌平の『豚と軍艦』を観てる途中で、
(若い頃の長門裕之は桑田圭祐にそっくりだよねえ)
NHKの特集を思い出した。

今日はヒロシマの日だ。
今夜の特集ではなかなか衝撃的な新事実が語られていました。

軍の上層部は日本のどこかに原爆が投下されることを事前に察知していた。
その爆撃機がどこから飛来するかも含めて。
とくに長崎の場合は、投下5時間前にそのことを把握していた。
にもかかわらず、軍は何の措置もとらなかった。
だから、空襲警報さえ鳴らなかった。

そんな事実が今になって明らかになるなんて、
すごく残酷な話だな。

しかし、それが歴史ってものなんだろうか。
ていうか、ホントそう考えるしかないのだろうけど。

でも、もうひとつ思ったことがある。
暗号解読の任務に当たっていた人の中には、
もうすぐ原爆が投下されることに気づいた人がいた。
もちろんそれは上層部に伝えられた。

しかし、何もしない上層部。
それどころか、アメリカが原爆を開発した事実から目をそむけ、
知らんぷりをした軍部。

結局、暗号解読の担当者たちは、
「上層部が何とかすれば、原爆投下は防げたかもしれない。
せめて空襲警報を鳴らしていれば、被害者を減らせたかもしれない」
という思いを胸にひめて60年以上も生きてきた。

その人たちはその事実と、
どうやって向き合ってきたのだろう。

喉にひっかかった骨のように飲み込みたくても飲み込めない、
そんな重いものを抱えて生きていくって、どんな気持ちなんだろう。

記憶は選びたくても選べない、
忘れたいと思っても忘れることはできない、
というのは『月光インク』ですが、
「記憶」という能力は、本当に冷酷非道です。

そんなわけで、今夜の最後の曲は、
ジョルジュ・ムスタキの『ヒロシマ』そして『私の孤独』。
2曲続けてお聴きください。you tubeで。

では、おやすみなさい。






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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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