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2019-05

さまよう足跡

月のまわりを回っている探査機が、
アポロ17号の飛行士たちが探査した痕跡を撮影した写真。
ひさしぶりにちょっと興奮しました。

台風12号が残した土砂災害などの航空写真と
同じ日に並んでるのが、なんとも不思議な皮肉。

アポロ17号の痕跡写真のほうは、
飛行士の足跡や月面車が走ったわだちが
くっきり残っている。39年前だそうです。

空気も水もないから、39年前の痕跡はこのままずっと、
月という天体がある限り残っていく。
そう考えると、人間はとんでもないことを仕出かしたような気もする。
月に傷をつけたかのような、一抹の罪悪感。

早川書房から出てる『人類が消えた世界』(アラン・ワイズマン)は、
「もしも明日すべての人類が消えたら、地球はどうなるか?」
という前提で、「人類が消えた世界」の変化を、
科学的に、緻密に予測した本です。

100年後、1000年後、数万年後……
建物が崩壊し、都市だった場所が消え、大気成分が変わり、
新しい生物が生まれ、人類の痕跡は確実に消えていく。
(なぜか銅像だけは数千万年後も残るらしいです・笑)

これ、なかなかスリリングな本なのですが、
しかし、今日ふと思った。

数億年後にはおそらく人類の痕跡は
地球上にはまったく残っていない。
なのに,そんな遠い未来になっても、月面には、
宇宙飛行士の足跡がくっきり残ってるんだね。

これって、どういうことなんだろう。
これを「すばらしい」と考えるか、
「なんだか申し訳ない」と感じるか。
きっといろいろな受け取り方があるのだろうけど。

でも、かなり不思議な気分になりました。

もしも人類が滅亡したあとの遠い未来に、
別の知的生物が誕生して繁栄し、
月ロケットを打ち上げて、
そしてアポロ宇宙船の痕跡を発見したら……
なんて想像も楽しいね。

でも、今現在も月は毎年数センチずつ地球から遠ざかってる。
だからそんな未来には、
もう月は月でなくなってるかもしれないけれど。

いつか地球の引力圏を飛び出して宇宙をさまよい始める月、
その月を、別の星の生物が発見して、
そして月面のアポロ宇宙船を見つけたら?
飛行士の足跡を発見したら?

「この小さな足跡を残した生物は、
一体どんなヤツらだったのだろうね?」
とアレコレ想像するんだろうな。

月面の足跡ごと宇宙をさまよい始める月。

なんか、物語が生まれそうな話です。













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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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