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2019-02

電車の中の一升瓶

週末の稽古、本当にお疲れさまでした!
本来はまだまだ読み合わせの時期ですが、
芝居の全体像をイメージしたいという僕のわがままで
立って動きながらやってもらってます。
プレッシャーや混乱や戸惑いもあると思いますが、
本当にありがとうございます!
次回は腰を据えて読み合わせをやります。
急に気温が下がってきたので、体調に気をつけてください。

芝居の力って、面白いものです。
1ヶ月前までは顔も知らなかった人もいるのに、
今は同じ稽古場の中で、ひとつの到達点に向かって手探りしてる。
申し訳ないほどにシンプルなこと言いますが「スゴイな」と思います。

それから、なぜだかわかりませんが、芝居の稽古の後というのはかなり疲れているのだけど、
それだけではなくて、みょうに穏やかな気分になってます。
電車に乗ってて、まわりの知らない人を見ていても、みんなを好きになれそうな(笑)。

今夜、帰りの電車で、ひとりのおじいさんを見ました。
小柄で白髪頭のそのおじいさんは、なぜか日本酒の一升瓶を持っていて、
座席に座ってる人にコップを差し出し、「飲め」とすすめている。
まあ、当然、乗客たちは逃げてしまい、
そのおじいさんは座席にひとりポツンと残されてしまった。
床の上には、酒が半分ほど入ったままの一升瓶がデンと置かれ、
おじいさんは、なんとも形容できない表情で、それを眺めてました。

確かに迷惑な酔っ払い客には違いない、誰もが避けるのは当然なのだろうけど、
でも何だろう、「まあ、それもアリだよね」みたいな気分(笑)。
知らない人に酒をすすめて、それを飲んで喜ぶ顔が見たいんだよね、
迷惑かけようなんてこれっぱかしも思ってない、
ただ、自分が大好きなものを人にも飲んでほしい、ただそれだけなんだよね。

そのおじいさんだって、母親の名前を呼んで甘えた頃があった、
初恋の人を遠くから見つめていた時期もあった、
誰かをギュッと力いっぱい抱き締めたことも、
信頼していた友達に裏切られてくやしい思いしたこともあったかもしれない、
それを考え出したら、「そう、それもいいよね、そんな夜もあるよね」って気持ちになる。

これって、「芝居やってる効果」じゃないかな(笑)。いいじゃん、何でもアリで。
ああ、そうだ、稽古で使ってる「そのおとこ」は、そんな人なのかもしれないね。
電車の動きに合わせて揺れてる酒が、やけにキレイでした。

あ、もしかしたら、芝居やってると、単純に「人間が好き」になるのかも。
芝居って、どんな人間だって登場するからね。
どんな人間だって、引き寄せて、受け入れて、なりきる必要がある、
嫌いだ何だなんて、言ってられないもんなあ。

……なんてこと考えてる日曜日の夜。あ、もう月曜日か。
良い週末でした。

みんな、おやすみなさい。







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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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