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2019-07

コロッケの記憶

近藤君オススメのレッドブルを飲んだせいで、
すこぶる元気に夜間稽古した今村です。

ありゃあ効くね。
他に「効く」のがあれば教えて下さい。情報歓迎。

稽古の前に、別の稽古場を予約するために日暮里を歩く。
腹が減ってしかたないので、肉屋でコロッケを買う。
紙袋に入ったコロッケを歩きながら食べてると、
小学校時代の記憶がよみがえる。

ぼくが生まれ育ったのは熊本市のかなりダウンタウンのほう。
おやつに、よく肉屋のコロッケを買って食べていた。
茶色のわらばん紙の袋に入ってた揚げたてのコロッケ。

袋に入ってても、すぐに指先は油まみれになった。
それを食べながら、よく歩いてた坂道があった。

坂道の上は交差点、角に汚い映画館があった。
ぼくが生まれて初めて映画を観たところ。

その交差点を左に曲がって少し歩くと、
洋服の仕立て屋があった。
仕立て屋の息子とぼくとは小学校の同級生だった。
彼の妹は、僕の妹と同級生だった。

そんなこともあって彼とは仲良しだったが、中学は別々。
それっきり会わなくなった。

きっと、もう2度と会わないと思ってた。
ところが、2年ほど前に突然メールが来た。
どんな人生を歩んできたのか知らないが、
彼はぼくの近くにいた。

そして、ぼくが劇団をやってることを知ると、
彼はさっそく観にきてくれた。

ある劇場の階段で、ぼくたちは小学校以来の再会をした。

それ以来、何度か芝居を観にきてくれた。
彼がぼくの芝居を観てくれていることが、とても不思議だった。

そして『鳥は飛びながら夢をみる』の稽古開始前日。
小学校時代の別の友達から突然のメール。
仕立て屋の息子だった友達の急死を知らされた。

病気でも何でもなく、
朝、起きてこないのを不審に思った奥さんが、
ベッドで亡くなっているのを見つけたそうだ。

そうか、そんなふうに彼は逝ったんだ、と思った。

コロッケを食べながら歩いていたら、
そのことを思い出した。

きっと彼とふたりで指先を油でベトベトにして
あの坂道を歩いたこともあったんだろうな。

日暮里の肉屋で買ったコロッケは、
ずっと持っていても指先が油で汚れたりしなかったです。

おかげで、ちゃんと稽古場の予約しました。





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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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