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2019-02

1978年から2011年へ

夜中に寒さで目が覚める季節になりました。
寒さで眠れないのは本当にいやなものです。
猫が欲しい猫が。

今日は朝から『原子力戦争』を観てた。
初めてDVD化されたそうだが、やっぱ「今」だからですか?
どちらかというと黒木和雄監督作品という興味で観たのだが、
しかし内容はなかなかズンとくるものでした。

福島原発のある町が舞台。
浜に打ち上げられた心中死体が物語の発端。
その女のほうのヒモだったヤクザ(原田芳雄)が東京からやってきて
心中事件の真相を探るうちに、
福島原発をめぐる巨大な陰謀に巻き込まれていく。

最近の映画ではない、1978年制作です。
原作は、あの田原総一郎。

原田芳雄は、原発で深刻な事故が起こり、
それを隠ぺいするための偽装心中事件ではないかと気づくが、
しかし誰もが口を閉ざし、真実にたどり着けない。

次期町長を狙う有力者の「原発が来る前は2億円だった町の税収が、
今は12億円、しかもその9割は原発からだ」というセリフなど、
ハッとさせられる話がいくつか出てくる。

もちろん、1978年当時この町の人々は、
2011年になって今のような事態が起こるなんて、
夢にも思っていなかったのだろう。
今この映画がDVD化されるというのは、なんとも皮肉です。

映画の中に一か所、ドキュメンタリー調になる場面がある。
原田芳雄が福島第一原発に入っていこうとして守衛に止められる場面。
ここは脚本ナシのホンモノの映像。
あの守衛さんは、今、どこでどうしているのだろう。

僕は原発推進派でも反対派でもない、
というか、それを決めるほどの知識はないと思うのだが、
報道とか見てると、原発に関しては明確な責任の所在がない、
誰もが曖昧な立場や考え方のままで、
時代に押し流されるように原発が成立してしまった、みたいに見える。

また、田原総一郎が「推進派も反対派も自分の言葉や理論を持っていない、
ただの受け売りを口にしてるだけ」みたいなことを言ってるが、
確かにそんなふうにも見える。

どちらにも一理あるが、どこまでいっても平行線。
これをどうにかする決め手は、本当にあるのだろうか。
それは科学なのか、政治なのか、あるいは人間の良識や良心なのか?

もしかしたら、原発というものを手にするには、
人類はまだ未熟だ、ということなのかな。
他のところが追いついてない、みたいな。

ともかく、これ、「今」だから見といたほいがいいかも、
……な映画ですぜ。

では、日曜日ですが図書館に行ってきます。





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Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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