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2019-02

記憶という刑罰

たまに自由が丘をブラブラ歩いていて
フランス語教室のチラシを受け取り、
本物のフランス人にmerci beaucoupと
本物のフランス語の発音でお礼を言われるのは
なんだかちょっと得した気分であります。

昨日は手帳を買うために珍しく自由が丘を散歩。
もう何年も手帳なんて買ったことなかったのだが、
年末からいろいろやってるうちに
「今年は手帳が必要なんじゃないか? いや絶対に必要だ」
ということに気がついた。そこで思い切って購入。
買っただけで少し気が楽になった。

昨夜は『市民ケーン』を観てました。
「世界の映画史上の傑作ベスト10」なんていうランキングで
必ず上位に選ばれる映画。

僕は10代の頃に教育テレビで観たきりなのだが、
ラストシーンだけ鮮明に覚えてるけど
内容は断片的にしか記憶に残ってなかった。
いやあ、こんなに面白い映画だったんだ。

大富豪だった新聞王ケーンが死ぬ場面から始まる。
死の直前に「バラのつぼみ」(ローズバッド)という言葉を言い残すのだが、
この「バラのつぼみ」とは何のことなのかを探るのがこの映画の物語。
その意味を探るうちにケーンの人生が浮かび上がってくる。

なぜこの映画が映画史上の傑作とされているかというと
撮影手法や脚本などで後世の映画に多大な影響を与えたから、
というのが大きな理由らしい。
当時(1941年制作)としては画期的な作品だったのだ。
映画の歴史を変える、くらいの。

今観ると、正直そのことは説明されなければピンとこないのだけど、
でもそういう話は抜きにしても、
いろんな場面で「お!」と引きつけられます。
ケーンが自分の妻の劇評を自分でタイプする場面とか、
妻が出ていく場面の、すごい奥行きとか。
ああ、こういうことを言ってるのか。

もちろん、話はすごく面白い。
10代のときに観た僕がなぜラストシーンだけ鮮明に覚えていたのかも、
観直してみて「なるほど」と思います。

「私は忘れたいことまで覚えてる、
記憶は人間に与えられた最もつらい刑罰だ」
というのは、途中で出てくる印象的なセリフ。

でも記憶する能力があるからこそ
人は生きていけるともいえます。
『市民ケーン』のラストシーンを覚えていたのは、
けっして刑罰ではないでしょう。

さて、2杯目のコーヒーを飲みながら
仕事を始めます。












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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
http://theaternautilus.
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