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2019-05

逃れられないものから逃れるな

昼間、あまりにも寒くて外に出る気になれなかったので、
冷蔵庫の中のうどんと卵と永谷園のナントカというのをミックスして
フライパンでかきまぜて食べたら、びっくりするくらいにマズかった。

一体どこで計算違いをしたのだろう。
見た目は「カルボナーラふう焼きうどん」て感じで
すごくうまそうだったのに。フシギだ。

夕方から映画の撮影で横浜へ。
何年ぶりかで横浜駅を歩いたら、すっかり変わってた。
いつの間にこんなに変貌したのだろう。

今日の撮影は公園のブランコに乗るだけ。
ぼくはセリフのある場面はすべて撮り終えてるので、
セリフを覚える必要ないから、その点は落ち着いたものである。
しかし、他の人はセリフのある場面。寒い中、みんな夢中でした。

帰宅してから、さっきまでテレビで『アバター』を観ていたが、
なんとなく途中でやめちゃった。

主人公が海兵隊員で、
森の上を飛行する場面は『地獄の黙示録』とかを思い出させる、
要するにベトナム戦争の影が色濃くしみこんだ映画なんだね。

そう思ってネットで調べたら、
やはりベトナム戦争がひとつの大きなモチーフだと、
監督もはっきり公言してるんだ。知らなかった。
べつに、だから観るのをやめたというわけではないけど。

今、ティム・オブライエンの『世界のすべての7月』を読んでます。
ティム・オブライエンは処女作『僕が戦場で死んだら』以来、
ずっとベトナム戦争を取り上げてきた作家。
本人もベトナムに行った経験がある。

いや、経験があるどころか、彼が所属した部隊は、
あのソンミ村の虐殺事件を起こした(彼自身はこの事件とは無関係)。

学生時代だったか、『僕が戦場で死んだら』を読んで、
それから生井英考の『ジャングル・クルーズにうってつけの日』を読んで、
近代における最大の愚行のひとつベトナム戦争のことを、
少しだけ知るようになった。

そんなに深く調べたわけではないし、表層的な知識しかないけど、
ベトナム戦争そのものと、その戦争が残した傷跡は、
人類がけっして忘れてはならないもののひとつだということは、
なんとなくわかった。

そして今、最先端の技術を駆使した3D映画にも、
ベトナム戦争は影を落とし続けている。これはつまり、
一度犯した罪からは逃れることはできない、とか、
一度しでかした愚行は永遠に残る、とか、
いわば、その証拠、あるいは宿命なのでしょうかね。

『世界のすべての7月』は、
大学時代にベトナム戦争を経験した世代の人々が
30年後に同窓会で再会するという連作短編集。

『栢子の結婚』を書きながら、
何かひっかかりのある本をあれこれ読んでいるのですが、
これもそんな1冊。

過去を思い返すというとてもデリケートな行為が
思いがけないところに向かって収斂していく、
その感覚がハラハラです。

……なんて書いてますが、
これはもちろん、『栢子の結婚』の婉曲な宣伝です。

明日も寒いのでしょうかね。
明日は洗濯をしたいのですが。
せめて晴れてください。












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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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