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2019-05

ペンギンが逃げた、逃げたペンギン

ペンギンが逃げたね。

今日の出来事。葛西臨海水族園から
絶滅危惧種のフンボルトペンギンが1頭逃亡。
近所の川で目撃されたらしい。
目撃されたというだけで捕獲されたとは報じられてない。
ということは、ペンギンは今も逃亡中か。

去年だったか、一昨年だったか、
どこかの動物園からペンギンが1頭盗まれた事件がありました。
昼間、開園中に、誰かが自分の旅行カバンにペンギンを入れて、
そのまま持ちだした。あのペンギン、どうなったんだっけ?

1年に1回くらい、必ず話題になるペンギンです。
そのたびに僕は、必ず決まって、
クルコフの『ペンギンの憂鬱』という小説を思い出します。

まだ存命中の著名人の「追悼記事」を書くことで生活してる男が、
憂鬱症のペンギンといっしょに暮らすという物語。

ペンギン泥棒の男は、この小説の主人公みたいなヤツ?
と本気で思ったりしました。

盗まれたペンギンは、そりゃあ災難だったかもしれん。
しかし、自分からすすんで脱走したペンギンには、
きっと脱走するだけの何か理由があったのに違いない。

きっとそうだ。
逃げろ、ペンギン! 
気が済むまで逃げろ!

偶然、本当にたまたま偶然なのだが、
僕は明日、葛西の近くまで用事で行きます。
逃げたペンギンにバッタリ出くわすかもしれない、
なんて、はかない期待を抱いています本気で。

今村「逃げたんだって?」
ペンギン「ああ、そういうことさ」
今村「どうしてまた?」
ペンギン「理由なんてない、ただ逃げたくなったんだ。
     今朝、ボンヤリ塀を見てたらさ、
     もしかしたら飛び越えられるかも…と思ったのさ」
今村「なるほど」
ペンギン「で、やってみたらさ、次の瞬間おれは自由だったんだ。
     自由ってのはさ、こんなにあっけなく手に入るものなんだな」
今村「まあ、そうかもな」
ペンギン「そうなんだよ、みんな、それに気づいてないだけなんだよ」
今村「これから、どこへ?」
ペンギン「さあ、考えてない。考える必要があるのか?」
今村「だってさ…」
ペンギン「だって自由なんだぜ。なぜ考える必要があるんだ?」
今村「まあ、それもそうだな、でも……」
ペンギン「いいから、お前も飛び越えろ」
今村「え? 何を?」
ペンギン「バカだな、マヌケな質問するな。飛び越えろ。
     いいから飛び越えるんだよ」
今村「だから、何をさ?!」
ペンギン「自分で探せ! あばよ!」
今村「あ、おい!……」










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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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