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2019-02

香川県にウドンを食べに行く

ベッドの横に置いてあってたまにパラパラめくるのが
山崎努の『俳優のノート』、これ読むと、
役者とは、あー、なんと幸せな仕事なんだろうと思います。

夜中に目が覚めたので、またあちこち読んでた。
『リア王』出演決定からの2年間、
山崎努がいかにしてリア王という役を創り上げたかの記録だが、
途中で山崎努の娘の出産という私的な出来事が書かれている。
そのことが山崎努の中で、娘たちと向き合うリア王の内面とリンクする。

役を演じるということは、何らかの形で自分自身と向き合うことだ、
というのを、あらためて思います。

すっごく当たり前のことなのだけど、
リア王だってハムレットだってリチャード3世だって、
みんな同じひとりの人間なんだよねぇ。

滑舌さえよければ、おいらも役者に挑戦してみたかった。
ああ、滑舌さえ……

てなこと思いながら夜中に本を読んでたのは、
今日の外出の予定が急に延期になったので
早起きしなくてもよくなったから。

そんなわけで朝からコーヒー飲みながら
久しぶりに阿曽山大噴火の「裁判Showへ行こう」を読んでます。
裁判の傍聴が趣味という阿曽山大噴火の裁判傍聴コラムなのだが、
けっこう前からファンです。

ニュースで報道された事件の裁判もあるし、
なんだそれ?みたいなヘンな事件も多いのだが、
裁判て、こんなコト話してるの?!というようなやりとり満載、
ヘタな小説より、よほど興味深いです。

去年の夏、渋谷のライブハウスで
ガソリンまいて放火しようとした男が捕まった事件がありました。
その裁判のことも紹介されてます。

この犯人は大阪在住ですが、親には、
「香川県にウドンを食べに行く」とウソをついてバスで上京。
なぜ香川県? なぜウドン? その嘘が、とてもフシギ。

検察官に「振り返ってどんな事件でしたか?」と質問されて、
「2時間超の映画のつもりでしたが、
10分のコメディドラマみたいな事件だったと思います」
と答える被告。ある意味、彼の無念が伝わってくる言葉だが、
裁判ではこんな言葉が飛び交ってるのか…と、ちょっと驚く。

そしてもうひとつ、言葉というものの重さと空しさ。
きっと何かを伝えようとしている被告、
きっと何かを聴きだそうとしている裁判官や検察官。

そんな思いの中で、いろいろな形で空回りする言葉。
言葉でなければ伝わらないものもたくさんあるけど、
同時に、言葉なんかでは絶対に伝わらないものが、
もっともっとたくさんあるのだということを、
これを読んでると、つくづく思います。

言葉が伝えるものなんて、ほんの一部分なのだ、きっと。

言葉が持つ力、そして同時に、言葉というもの限界。

皆さん、ぜひご一読を。
人間というものが、なんとも愛しく思えてきます。
あと、犯罪者とそうじゃない人との境界線なんて
すごく曖昧なものなんだろうなあ、なんてことも。

そんなわけで、朝っぱらから、
人間なんてララーラララララーラー(by吉田拓郎)な気分。

よし、今日も1日、人間でいよう。






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TheaterNautilus

Author:TheaterNautilus
シアターノーチラス代表・今村幸市によるブログです。
年に2~3回、オリジナルの脚本による芝居を上演しています。
次回公演は2018年10月です。
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